デルタ航空(本拠: アトランタ)は6月14日、国際線ネットワーク拡大の一環として、2019年に関西国際空港とシアトル国際空港を結ぶ直行便の運航を再開すると発表した。その一方で、シアトル=香港間の直行便は10月4日(香港発便)に運休し、それ以降のシアトル=香港間のアクセスはソウル経由の大韓航空との共同運航便で提供する。

  • 関空=シアトル線も、大韓航空との太平洋路線における共同事業(ジョイントベンチャー)に含まれる

    関空=シアトル線も、大韓航空との太平洋路線における共同事業(ジョイントベンチャー)に含まれる

関空=シアトル線にはボーイングB767-300ERを導入し、ビジネスクラス「デルタ・ワン」のフルフラットベッドシートが25席、足もとの広い「デルタ・コンフォートプラス」が29席、エコノミークラス「メインキャビン」が171席の計225席となる。全座席に機内エンターテイメント用画面と電源を装備し、機内Wi-Fiも利用可能。機内食は、ミシュラン二つ星を獲得した上野法男シェフによる和食を全ての客室で提供する。フライトスケジュールなどの詳細は、後日発表される。

関空=シアトル線は大韓航空との太平洋路線における共同事業(ジョイントベンチャー)に含まれ、両社便とのスケジュールの最適化、よりシームレスな顧客エクスペリエンスの提供、マイレージプログラム特典の改善などの対象路線となる。デルタ航空は現在、関空=ホノルル便を毎日運航しており、2019年のシアトル便の追加により、関空発着路線は2本目となる。また、日本からシアトルへの直行便は、成田に加え2本目となる。

シアトルは、デルタ航空のハブとしての成長を続けており、2018年夏期には、国内線3路線の新規就航・既存路線における機材大型化と便数の増加により、ピーク日の座席数は10%増となった。2018年7月のピーク日の出発便は54都市行き174便となり、2017年夏期よりも11便増え、2014年夏期と比べると96便増えている。

デルタ航空日本支社長の森本大氏は、「大阪は日本で2番目に大きな都市であり、ビジネスの中心地でもあります。既存の成田=シアトル線に加え、関空線を追加することにより、西日本のお客様にもシアトルへの直行便、およびシアトル経由で全米を網羅する広範なデルタ航空のネットワークをご利用いただけるようになります」とコメントしている。

デルタ航空のシアトル担当ディレクターのトニー・ゴンチャー氏は、「デルタ航空は、シアトルで最大の運航規模を誇り、アジアの主要な都市にも乗り入れています。日本へのアクセスは、シアトル在住のお客様だけでなく、ワシントン州の外側も含めた産業界にとって重要です。大阪はアジアの主要都市のひとつであり、シアトルの就航先に加えることができて嬉しく思います」とコメントしている。

アジア太平洋地区担当副社長のマテオ・クルチオ氏は、「関空=シアトル線の就航は、アジアと米国間の路線を利用するお客様の選択肢を増やすことになり、デルタ航空と大韓航空が業界一のジョイントベンチャーを構築するための画期的な一歩となります」とコメントしている。