フジテレビのドキュメンタリー枠『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、動物保護団体の活動に密着する『犬と猫の向こう側』をあす3日と10日の2週連続で放送する。

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    『ザ・ノンフィクション 犬と猫の向こう側』3日放送の前編より=フジテレビ提供

今回の主人公は、「犬猫みなしご救援隊」の代表・中谷百里さん。広島市郊外の本部に、犬140匹、猫1000匹、さらに栃木県にも犬90匹、猫300匹を収容するシェルターを持つなど幅広い活動を続けている。

中谷さんは以前、飲食店のオーナーをしており、フィリピンパブで踊っていたことも。そんな彼女にひと目ぼれした元・常連客の田原好巳さんが、今ではなくてはならないパートナーである。

そんな中谷さんが今、取り組んでいるのが、各地で起こっている「多頭飼育崩壊」。犬や猫が好きで飼い始めたものの、不妊去勢手術をしなかったために、世話ができないほど増やしてしまうという問題だ。

あるケースは、犬30匹近くが放置された現場で、崩壊した家屋の中に残された犬たちは、敷地を出て、近所を自由に歩きまわるようになっていた。別のケースは、地方都市にある2DKのアパートで、女性が1人で猫30匹近くを飼育しており、掃除が行き届かず、悪臭がするなど近所からクレームが来ていた。

ペットブームの陰で、1年間に殺処分される犬と猫の数は、5万5998匹にも上る。動物保護団体へのしわ寄せや多頭飼育崩壊、劣悪な環境のブリーダーの存在など問題が多く、中谷さんの取り組みを通して、多頭飼育崩壊に揺れる“ニッポン社会のもう1つの闇”を描いていく。

ナレーションを担当するのは、女優の石田ゆり子。自身のInstagramで、連日愛猫や愛犬の写真を公開している石田が、この悲しい現実をどんな語りで伝えるのかにも、注目だ。

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(C)フジテレビ