試用したHP Spectre x2は、CPUにIntel Core i5-7260U(2.2GHz)を搭載している。TDPは15Wだ。メモリもDDR4ではなくLPDDR3なので、この辺りがボトルネックになるかもしれない。また、デタッチャブルタイプの2in1 PCということで、バッテリ持続時間を最重視という人も多いと思う。

CPUは、Intel Core i5-7260U(2.2GHz)を搭載。TDPが15Wなのでバッテリ駆動時間には期待できる

CrystalDiskMark

ストレージはNVMe 1.2対応のSAMSUNG製M.2 SSDを使用。CrystalDiskMarkでのシーケンシャルリードが3,061MB/s、シーケンシャルライトが1,441MB/sと圧倒的な数字が出ている。

CrystalDiskMark

CrystalDiskinfo

WinSAT.exe

WinSAT.exeの結果
プロセッサ 7.6
メモリ 8.1
グラフィックス 8.1
ディスク 9.2

全体的にかなり高いスコアだが、CPUが若干弱い結果。ディスクについては特筆すべきスコアといえる。

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15

CINEBENCH R15では、CPUのスコアが358cb、OpenGLが55.19fpsだった。なお、CINEBENCH R15を実行しているときにCPU温度をチェックしところ、最大で93度以上を計測した。実際に、本体背面は触り続けるのが難しいほど熱くなった。サーマルスロットリングによる処理速度の低下や、熱暴走によるフリーズ/再起動などが心配になってくる。長時間、高負荷の状態で使い続けるのは、できれば避けたいところだ。

CPUやGPUのベンチマークなどで高い負荷をかけると、CPU温度がかなり上昇する

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(仮想フルスクリーン)
グラフィックス設定 解像度 スコア 評価
標準品質 1,280×720 3059 普通
最高品質 1,280×720 2195 やや重い
標準品質 1,920×1,080 2886 重い
最高品質 1,920×1,080 2104 やや重い
ドラゴンクエストX ベンチマークソフト(ウィンドウ)
グラフィックス設定 解像度 スコア 評価
標準品質 1,280×720 11317 すごく快適
最高品質 1,280×720 9472 とても快適
標準品質 1,920×1,080 6527 快適
最高品質 1,920×1,080 4278 普通

比較的軽めの「ドラゴンクエストX」でも仮想フルスクリーンでは、解像度を落としてもかなり厳しいスコア。ウィンドウなら快適だが、ディスプレイ解像度が3,000×2,000ドットなので、1,920×1,080ドットのウィンドウでもゲーム画面はけっこう小さくなる。もともとゲームに向けたPCではないので、参考としてとらえてほしい。

Bbench

バッテリの持続時間を計測するBbenchを実行。電源プランは標準の「HP推奨」を使用し、バッテリ駆動時のディスプレイ輝度は50%だ。結果は、残り7%の段階で約7時間10分。バッテリ駆動時間は公称値で約8時間なので、おおむね公称値通りの値だ。

もし外出先でバッテリが切れてしまっても、30分の充電で4時間動作するバッテリファーストチャージに対応するので、電源を取れる場所で軽く充電すれば、すぐに使用できる状態に回復できる。