SBI証券は7月26日、「個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)についての個人投資家向けアンケート」の結果を発表した。調査期間は2017年7月14~25日、有効回答は821人。

運用商品提供数の上限、7割超が反対

今回調査の調査対象となった個人投資家821名のうち、現在、iDeCoを利用している人は61.8%だった。

続いて、資産運用を行う金融機関選びで重視することを聞いた。結果は、「手数料」が93.3%と圧倒的に多く、次いで「豊富な商品ラインナップ」が64.6%、「投資情報が充実していること」が23.5%と続いた。

iDeCoに加入する際や加入後に困ったことは何ですか?

またiDeCoの運用商品提供数に上限が定められることについても聞いた。なおiDeCoは利用者が運用商品を選択しやすくするために、政令で商品提供数の上限を定めることとされており、「確定拠出年金の運用に関する専門委員会報告書」で上限を35本とすることが適当であるとされている。

運用商品提供数についての回答は、次の通り。「上限規制よりも、わかりやすい商品説明やロボアドバイザー・ツールの提供などのサポート」が25.2%、「多様なニーズを踏まえて商品ラインナップは多様であるべき」が23.7%、「個人の選択の自由なので、商品提供数の上限は不要」が22.5%と、71.4%が反対を表明した。

このほか、iDeCo利用者が加入前後に困ったことを聞くと、「加入手続きに時間が掛かる」が断トツに多く64.1%。以下、「書類の記載事項が難しい」が33.7%、「加入後の運用商品の選び方」が15.4%と続いた。

iDeCo未利用者に利用していない理由を尋ねると、28.0%が「制度がよく分からない」と回答。また回答割合が最も多かった「その他」(38.5%)の内訳をみると、「加入手続中」が最多となり、ここでも加入手続きに時間が掛かることへの不満が目立った。

iDeCoについて、今後期待することは「拠出限度額の引き上げ」で、特に公務員を中心に多くの声が寄せられたという。