総務省は7月11日、2016年の個人企業経済調査(構造編)の結果を発表した。調査時期は2017年3月、調査対象は個人経営の商店など約4,000事業所。同調査によると、個人企業において、製造業の売上高は4年連続で増加しているという。

製造業の売上高は4年連続増

1事業所当たりの営業状況をみると、製造業の年間売上高は前年比4.7%増の1,046万1,000円と4年連続の増加。年間営業利益は同7.4%減の237万6,000円と2年ぶりに減少した。年間営業利益率は同3.0ポイント低下の22.7%だった。

産業別年間売上高、営業利益及び営業利益率(出典:総務省統計局Webサイト)

卸売業、小売業の年間売上高は同4.8%減の1,489万5,000円と4年連続の減少。年間営業利益は同6.0%減の148万6,000円と2年連続で減少した。年間営業利益は同0.1ポイント低下の10.0%だった。

宿泊業、飲食サービスの年間売上高は同9.8%減の853万2,000円と2年ぶりに減少。年間営業利益も同10.2%減の129万6,000円と5年ぶりに減少した。年間営業利益率は同0.1ポイント低下の15.2%だった。

サービス業の年間売上高は同3.6%増の506万3,000円と2年ぶりに増加。年間営業利益も同1.4%増の153万3,000円と同じく2年ぶりに増加した。年間営業利益率は同0.6ポイント低下の30.3%だった。

設備投資の状況については、製造業の年間設備投資額は26万9,000円(前年33万2,000円)と2年ぶりに減少。卸売業、小売業は21万円(同23万円)と2年連続の減少。宿泊業、飲食サービス業は20万9,000円(22万6,000円)とこちらも2年連続の減少。サービス業も17万8,000円(18万3,000円)と2年ぶりに減少し、全業種でマイナスとなった。