銀河連邦警察でギャバンのパートナーを務めるバード星人シェリー役・森田涼花は『スペース・スクワッド』と共に、その前日譚にあたるヒロインアクション映画『ガールズ・イン・トラブル』でも活躍。かなりハードな撮影に臨んだ森田が感想を尋ねられると、「実は『ガールズ・イン・トラブル』は『スペース・スクワッド』の映像特典か何かだと思っていたので、劇場公開されると聞いて、凄い!と思いました」と答え、そのマイペースな雰囲気で会場全体にゆるやかな空気を吹き込んだ。

かつて『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』(2014年)でシャイダー/烏丸舟のパートナーとして激しい空手アクションを披露し、『ガールズ・イン・トラブル』でも大奮闘するタミー役・川本まゆは「今回、台本を読んで『シャイダーがいない』と思って心細い気持ちだったんですけれど、撮影が始まるとデカレンジャーのお2人(ジャスミン、ウメコ)がとても優しくて……。生で『ロジャー!』のポーズ(デカレンジャーの敬礼)を見たときは感動しました」と、瑞々しいまでの笑顔で先輩ヒロインとの共演を喜んだ。

『スペース・スクワッド』『ガールズ・イン・トラブル』のメガホンをとった坂本浩一監督は、「自分的には『ガールズ~』のほうがメインでした」と集まったヒロインたちに向けてサービストークを行い、舞台上の男性陣から「おーい!」と強烈にツッコまれていた。しかし、『スペース・スクワッド』のほうにも当然ながら力が入れられており、坂本作品の特色というべき迫力満点の本格派格闘アクション、流血シーンも辞さないバイオレンス風味、さらにはヒーローが苦難の末に強敵を倒す最高のカタルシスなどが、両作品にはふんだんに盛り込まれている。

『スペース・スクワッド』は、作品の枠を超えた「ヒーロー共演」が最大のポイント。これを受け、「それぞれ今後どのようなヒーローと共演したい?」という問いに対しては、さいねいが「同じ東映ビデオ作品として『変態仮面』と共演したい」と発言して笑いを誘ったほか、森田が「シンケンイエロー/花織ことは(侍戦隊シンケンジャー)」、木下が「キョウリュウシアン/福井優子(獣電戦隊キョウリュウジャー)」、伊藤が「ゴセイグリーン/マジス(天装戦隊ゴセイジャーepic10)」と、自身が以前に演じたことのある特撮ヒーロー、ヒロインの名前を挙げて客席を沸かせた。特に森田は「デカレンジャーのみなさんがこうして10年後に集まっているのを見ると、シンケンジャーもまた集まってみたいと思う」と語り、かつての仲間たちとの「再会」に思いを馳せていた。