天王寺動物園(大阪市天王寺区)では4月1日より、初めて年間パスポートの販売を開始する。今回の年間パスポートの導入は、「天王寺動物園101計画」で定められたもの。顧客視点からの魅力向上策の展開として、何度も来園できる仕掛けである年間パスポートの重要性を鑑みた施策であり、また、一般からの要望も多かったという。

年間パスポートのイメージ(デザイン協力: バンタンデザイン研究所)

天王寺動物園は大正4(1915)年に開園し、100年を越える日本で3番目に長い歴史を有した動物園。これまで施設整備や希少動物の入手を進め規模の拡大を行ってきたが、同市の財政難や動物園自身の経営努力不足などもあり、2013年度には平成に入ってから最低の入園者数を記録した。

これを受け、動物園の改革・改善を継続的に実施していくために、まず2015年8月に天王寺動物園が果たすべき意義と役割を改めて整理し、目指すべき今後の方向性を示した基本構想を策定。この基本構想を実現するために必要な具体的方策として、また次の100年を魅力あふれる動物園であり続けられるよう、2016年10月に「天王寺動物園101計画」を策定した。

今回、導入する年間パスポートは、購入日からではなく、初回入園日から1年間有効としている。4月1日から天王寺動物園新世界ゲート及びてんしばゲートにて販売を開始。価格は大人2,000円、市外小中学生800円で、当日券を購入後に年間パスポートに変更する場合は、使用する当日に限り、大人1,500円、市外小中学生600円で購入できる。