JR四国とタカラトミーは6日、予土線で運行される「鉄道ホビートレイン」と「プラレール」のコラボレーションについて発表した。「鉄道ホビートレイン」は「四国デスティネーションキャンペーン」に向けてリフレッシュ工事を行い、3月18日から「プラレール号」の愛称で運行。同日の「予土線観光開き」にて車両がお披露目される。

予土線を走る「鉄道ホビートレイン」。3月18日から「プラレール号」の愛称で運行開始する

「鉄道ホビートレイン」は2014年3月にデビュー。キハ32形1両(キハ32-3)を改造し、新幹線0系をイメージした外観デザインが特徴で、車内の一部座席に0系で実際に使用された転換シートを採用した。運行開始から3年となる今年、予土線の新たな魅力を提供すべく、JR四国とタカラトミーが連携。車内の模型展示スペース(ショーケース)に「プラレール」を展示し、「プラレール号」の愛称で運行されることになった。

「プラレール号」車内の円形ショーケースには、0系・100系・300系・500系・N700系といった「新幹線の歴代変遷車両」の「プラレール」(先頭車)が展示される。ロングショーケースには全国区の車両から四国にゆかりある車両まで展示され、1・2段目は新幹線E5系・E6系・E7系をはじめ、E353系(量産先行車)や山手線E235系、大阪環状線323系などの「プラレール」が並ぶ。3~5段目はJR四国や四国近辺の車両の「プラレール」を展示し、JR四国車両については「過去に販売していたレアな車両を含む」とのこと。

予土線の列車が発着する窪川駅・宇和島駅では、コンコースに「プラレール」のジオラマが登場。窪川駅ジオラマに岩本寺、宇和島駅ジオラマに宇和島城などのランドマーク(オリジナルモックアップ)を設置する。宇和島駅きっぷ売場横のショーケースにも、新幹線・特急車両・通勤車両・蒸気機関車などの「プラレール」が展示される。

「プラレール号」は3月18日の窪川駅9時40分発・宇和島駅12時15分着の下り普通列車(4819D)から運行開始。窪川駅では「予土線観光開き」の記念式典(出発式)に合わせて車両がお披露目され、8時40分頃から車内の特別公開が行われる。宇和島駅でも12時頃から「予土線観光開き」の記念イベントが開催され、「プラレール号」の到着後、14時45分頃まで車内を特別公開。「海洋堂ホビートレイン かっぱうようよ号」「しまんトロッコ」も公開され、「予土線3兄弟」が宇和島駅に集結する。

「鉄道ホビートレイン」の「プラレール号」としての運行は2018年3月末まで。窪川~宇和島間の普通列車で2往復運行されるほか、近永~宇和島間の普通列車も平日に上り1本、土休日に上り2本・下り1本設定されている(運用上の都合などで変更される場合あり)。