――歌詞を頼まれた際、SAWAさんは能登さんのことをご存知だったのですか?

SAWA「私も、申し訳ないんですけど、界隈が違いすぎて……。でも調べてみるとすごく偉大な方でした(笑)」

能登「いやいや、そんな(笑)」

――歌詞を書く際は、相手のパーソナリティを調べたりするのですか?

SAWA「髪の色とかは見ました」

能登「髪の色?」

SAWA「茶色だったので、対比する女性を黒髪にしてみたり」

松野P「黒髪もカ行ですね」

SAWA「そうだ! カ行ってやっぱりすごいですね(笑)」

――ちなみに実際に二人が初めて出会ったのはいつ頃ですか?

SAWA「いつだっけ?」

能登「サワソニかな?」

松野P「ニコ生じゃない?」

SAWA「あ、ニコ生だ。『ポニーテールが止まらない』」

能登「『ポニテ倶楽部』です」

SAWA「そうだ、そうだ(笑)」

能登「私がやっているニコ生に、リリースのタイミングで出ていただきました」

――第一印象はいかがでしたか?

SAWA「地下アイドルにはいないタイプですね……メジャー感?」

能登「すごくおキレイな方だなって思いました。まつ毛も長くて……。でも、『この人、生放送に出るのにスッピンじゃないの?』って思うぐらい化粧が薄くて(笑)」

――今回、お互いのアルバムでコラボをすることになった経緯は?

SAWA「イベントを一緒に回りたいからです!」

松野P「以前、僕が手掛けていた別のアーティストさんと一緒にインストアライブをやっていただいたんですけど、それがすごく良かったみたいで、SAWAさんから、来年の冬頃にまたアルバムを出すんだけど、誰かいない? って聞かれて」

SAWA「誰か強力な助っ人を献上しろと(笑)。一人で回っても面白くないじゃないですか」

松野P「ちょうどそのタイミングで能登さんもアルバムを出す予定だったので、せっかくならリリース日も同じにして、中身でもコラボをしてみようと」

――能登さんが2月14日にリリースするミニアルバム『Dynamis World』では、「雨粒カーニバル」でのコラボになっていますが、この曲では、どういったイメージで歌詞を書いたのですか?

SAWA「曲を聴いて浮かんだイメージをそのまま歌詞にした、という感じですが、最近の私の流行りとしては『オタクが共感できる詞』なんですよ」

――ちなみにSAWAさんはオタクですか?

SAWA「オタクではないですね。だから、オタクが羨ましいと思う気持ちもあったりします。あれだけ楽しめるのって本当にすばらしいことですよね。それで、オタクの対象を能登さんにして、能登さんへの気持ちが溢れて、危なくなるのがだいたい火曜日だろうと」

能登「『危ない火曜日を抜けたら』って歌詞があるのですが、歌う立場としてちゃんと意味を知っておきたくて、SAWAさんに聞いたら、『危ないんだよ、火曜日は』って答えしか返ってこなくて……。さっぱり訳がわからない(笑)」

SAWA「たとえば、能登さんへの熱い気持ちを土日のライブで発散したとすると、月曜日は落ち着いているんですけど、火曜日になるとまた気持ちが溢れ出してくる。なので、火曜日は危ない。それを乗り越えるとまた土日まで持つんですけどね」

能登「なんとなくわかったような気もしますが……。全体的にコミカルな歌詞になっていて、オタク目線と言われても納得できますし、普通の恋する女の子と捉えることもできる歌詞だなって思いました」

――なぜ「雨粒カーニバル」なんですか?

SAWA「最終的にいろいろあって、現場とか行って楽しかったんですけど、帰り際に雨が降ってきて、ワーってなって、頭の中に曲も流れてきて、能登さんやほかの推しのアイドルが見えてきて、幸せ。そんな感じです(笑)」

――……それはもうカーニバルですね

能登「天才の人ってすごいですよね(笑)。この曲はSAWAさんとのデュエットなんですけど、掛け合いみたいな感じで、メインを歌ってない方がハモに入っていたりします」

――SAWAさんのアルバム『いじっぱりマーメイド』では、どのような関わり方になっていますか?

SAWA「『SetMeFree』という曲をセルフカバーしているのですが、それを能登さんと2人でやるという、新しい試みでございます」

――こちらも『雨粒カーニバル』と同様、2人でデュエットしているのでしょうか?

松野P「あと、ライブ用の振り付けを能登さんがやっています」

SAWA「すごく動くんですよ」

能登「『いじっぱりマーメイド』のMVで、SAWAさんがすごく踊っていらっしゃるのを観て、こんな簡単な振り付けでいいのかなって思ったんですけど」

SAWA「いやいやいや、私は『いじっぱりマーメイド』のMVを撮って、3日くらい寝込んでますから。もう十分すぎるくらいです(笑)」