昨今「移住ブーム」ということで都会から島に移住する人が増えているという。都会で忙しい毎日を送っていると、のんびり穏やかな離島での生活に憧れを抱くのかもしれない。とはいえ、都会にも離島暮らしにもメリットとデメリットが存在するもの。

そこで今回は、会社に勤めているマイナビニュース会員301名に「東京23区在住で年収300万円の生活と、離島で年収100万円の生活、どちらがいいですか?」と質問してみた。

Q.「東京23区在住で年収300万円」と「離島で年収100万円」、どちらの生活がいいですか?

「東京23区在住で年収300万円」 64.5%
「離島在住で年収100万円」 35.5%

Q.「東京23区在住で年収300万円」と「離島在住で年収100万円」の生活、どちらがいいですか?

Q.その理由を教えてください

東京23区在住で年収300万円

■都会は便利だから
・「都会の方が便利なので絶対生活しやすい」(33歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「近代的で便利な場所で暮らしたいです」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「お店がたくさんあったほうがいいから」(27歳男性/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)
・「ずっと便利な場所で暮らしているため、店や遊ぶ施設が少ない場所で生活するのはつらいと思う」(38歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/販売・サービス関連)

■刺激が多いほうが良い
・「絶えず刺激のある生活を送りたいから」(44歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「東京の方が刺激がたくさんあって楽しい」(32歳女性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/クリエイティブ関連)
・「楽しいものや刺激的なものがたくさんあるから」(28歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「離島の生活は何もなくて飽きそう。貧乏でも都会の生活のほうが楽しそう」(32歳男性/教育/専門職関連)

■病気になったときが心配
・「年をとって、へき地は病気をした時に大変になるから」(56歳男性/その他/電気・電子関連IT関連技術職)
・「病院があってほしい」(34歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「100万円では病気が心配」(59歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/技能工・運輸・設備関連)
・「病院がないと困るから」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■離島で暮らせる自信がない
・「離島で暮らす自信なし」(42歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「離島で生きていけるだけの知識がない」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「離島での生活が想像つかない」(45歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)

■その他
・「離島で1,000万円もらえても嫌だ、都会がいい」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「東京で生まれ育っていて家族や友達が多いから離れたいとは思わない」(26歳女性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「離島は虫が多いから」(29歳女性/家電・AV機器/IT関連技術職)

離島在住で年収100万円

■生活費がかからないから
・「必要最低限で暮らせる」(42歳女性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)
・「物価があまり高くなさそうだから」(23歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「離島なら周りの人といかに仲良くできるか次第ですが、食・住に関してはさほどお金がかからない、逆に都内で300万円は生活が厳しすぎるでしょう」(41歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「離島なら生活にお金があまりかからないので、その年収でもやっていけそう」(28歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)

■のんびり暮らしたい
・「時間をゆっくり過ごしたい」(31歳女性/サービス/公共サービス関連)
・「自分のペースでのんびりと暮らしたいから」(38歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「せこせこした東京での生活は嫌いで、年収が少なくてものんびりと生活したい」(54歳男性/その他/メカトロ関連技術職)
・「自給自足が可能なので、心身共にゆとりのある生活ができると思う」(56歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■自然が好き
・「自然が好き、東京が嫌い」(32歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「自然に囲まれて過ごしたい」(41歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
・「自然に囲まれた生活をしてみたい、すごく時間に余裕がありそうで心が豊かに暮らせそう」(26歳女性/食品/専門職関連)

■東京では暮らしていけない
・「東京に住みたくないから、また離島は離島でデジタルから離れて暮らすのも選択肢としては悪くないから」(35歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/販売・サービス関連)
・「人と関わりたくない」(42歳男性/その他/販売・サービス関連)
・「東京は物価が高いし、誘惑が多いから」(47歳女性/その他/金融事務・企画・経営関連)
・「23区で300万はムリ、食えない」(46歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■総評

アンケートの結果、「東京23区在住で年収300万円」の生活を選んだ人が6割超。理由としては「利便性」を挙げた人が多かった。東京には商業施設、病院、銀行と何でもそろっているため、不便な離島暮らしには耐えられないと感じてしまうそう。「都心の便利さはお金では買えない」「離島は生活が不便で何もない」「欲しいときにすぐ出かけて買うことのできる今の生活に慣れていると、離島生活は考えられない」といったコメントが寄せられていた。

都会暮らしが良いと思うもう1つの理由は「刺激が多い」という点だった。東京は娯楽施設やイベントが多く遊びには事欠かない都市。人口も多い分さまざまな出会いがあり刺激も多いが、そうした都会での暮らしに慣れていると、静かな離島での生活が「退屈」に思えてしまうのかもしれない。

他方「離島で年収100万円」の生活を選んだ人たちの意見の中で多かったのが、「生活費がかからない」という点。離島であれば物価が安く、食料も自給自足で補えるため「100万円でもなんとか生活できそう」とのこと。都会に比べ近所付き合いも緊密なため「野菜や魚などがもらえるのでは?」という期待もあるようだった。他にも、「食べるものに困らない」「自給自足で人間らしく生活できる」「精神的な負担が軽そう」といった理由が挙げられていた。

何でもあり便利な東京と、自然豊かな離島での暮らし。あなたならどちらの生活を選ぶだろうか。

調査時期: 2016年8月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 301名
調査方法: インターネットログイン式アンケート