――「Brave Freak Out」のミュージックビデオはどのようなコンセプトで撮影したのでしょうか?

LiSA「"Brave"は"勇敢"、"Freak Out"は"ちょっとイカれた"みたいな意味があるんですけど、自分が好きなものに対して、周りのみんなから"それはおかしい"といわれても、自信を持って、好きなモノは好きだって貫ける。『Brave Freak Out』はそんな歌だと思っているんですよ。だから、ダンスはダンスでも、わかりやすいヒップホップやジャズではなくヴォーグダンスにしてみるなど、自分がカッコいいと思う感覚を信じて作ったMVになっています」

――カップリングの「AxxxiS」もカッコいい楽曲ですよね

LiSA「普段シングルを作るときは、あまり同じような温度感の曲をチョイスすることはないのですが、今回は同じような温度感でありながら、まったく別の楽曲を並べてみました。『AxxxiS』は"軸"という意味なんですけど、こちらも自分を貫くもの、一本の筋みたいなものをテーマに作っています」

――両A面でもおかしくないくらいの仕上がりだと思います

LiSA「こちらはメロディと言葉を大事にしたいと思ったので、メロディはわかりやすいものをebaさんにお願いしました。ただ、メロディはわかりやすいけど、アレンジは派手(笑)。アレンジは江口(亮)さんにお願いしたんですけど、特に弦がカッコいいですよね」

――作詞は古屋(真)さんですね

LiSA「古屋さんとセンパイは本当に対照的で、センパイは言葉を爆弾のようにポンポン投下してくるイメージなんですけど、古屋さんはグツグツと煮込んだものを投下してくる感じ。表現の仕方が全然違っていて、『降下中のブラックスパイダー 空を知りたかった』とか、すごく表現がキレイなんですよ。表現の振り幅がすごく広くて、詩人として素晴らしいと思っています。センパイの場合は、違和感のある言葉を巧みにメロディに乗せてくるので、歌うたびに新しい発見がある。2人とも、LiSAの曲をずっと作ってきてくれた人なので、すっかりLiSAの魂が乗り移っていて、まったくブレない。だから、とても安心して任せています」

――こちらは歌ってみていかがですか?

LiSA「『AxxxiS』は温度感的に『oath sign』や『crossing field』に似ていると思います。『Brave Freak Out』と同じですが、あまり魂をこめすぎることなく、ちゃんと楽曲に寄り添うように歌えていると思います」

――ちなみにこれまで魂がこもりすぎたと思う楽曲は?

LiSA「『Rising Hope』は怨念がこもりすぎてますよね(笑)。あとは『Empty MERMAiD』や『シルシ』。そのあたりをうまく中和してくれているのが『Rally Go Round』とか『ID』かな。人に任せたものを自分のものにできる自信が、この5年間でやっとついてきた感じですね」

――続いては期間生産限定盤に収録されている「シャッフル」についてお伺いします

LiSA「小南(泰葉)さんの仮歌が可愛かったので、可愛い曲にしました(笑)。それでアレンジも野間(康介)さんに、いつものキラキラした感じではなく、バンドで音楽を遊んでる感じにしてもらったんですけど、ギターがブギャブギャ言っていて、これもすごく可愛い。そして古屋さんにも可愛い詞を書いてくださいって頼みました(笑)」

LiSA「Brave Freak Out」(期間生産限定盤)のジャケットイメージ

――「AxxxiS」を書いたのと同じ人とは思えないですよね

LiSA「古屋さんはやっぱり天才ですよ(笑)。私の楽曲の中では、『アコガレ望遠鏡』にイメージが近いかもしれません。一人で素直になりすぎていない、だけどそれを楽しもうとしている。そんな感じ。LiSAの中のポップな部分、ヘラヘラできる部分が出せたらいいなと思って作ってもらっています。今回、5周年を経て、初めてのシングルになるんですけど、自分の中で音楽を楽しむという、単純で、一番大事なところが強くなってきていて、ただ気持ちを込めるのではなく、それを楽しく表現できたらいいなと。そのひとつが『シャッフル』ですね」

――ポップですけど、これまでのいわゆる"ピンク"とは違う感じがします

LiSA「何色だと思います?」

――オレンジでしょうか

LiSA「わかる。私もオレンジだと思います。湿っぽくないですよね。ライブだと『エレクトリリカル』のポジションに入る曲かもしれませんね」