鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は7月9日から、夏の企画展「シュポー! 走れ! 蒸気機関車」を開催する。さまざまな展示や実演、トークショーなどを通して蒸気機関車について学べる内容になるという。

JR東日本が動態保存する蒸気機関車(D51 498・C61 20・C57 180)

SLを運転する機関士と機関助士。1952年撮影

この企画展では、蒸気機関車の内部構造や走行装置についての解説を通してSLの動くしくみを学べるほか、SLに関する資料に触れ、香りをかぎ、音を聞くなど、五感を通じてSLの実際の姿を学ぶ体験もできるとのこと。

機関士と機関助士の作業についての解説もあり、8月9・10日にはJR東日本の現場第一線で活躍する運転士によるトークショーも開催。SLはどのようにして運転するのか、その際の苦労や工夫、やりがいなどについて生の声で語る。摩耗部品が多いSLの修繕を手がける大宮総合車両センターの仕事についての紹介もあるという。

明治期以来の日本のSLのあゆみと、現在全国各地で活躍しているSL列車についての紹介コーナーもある。会期は9月25日まで。鉄道博物館の入館料のみで企画展も観覧できる。