3種の神器その3: ふとん乾燥機

最後にもう1つ、湿度の高い時期に有用なのが「ふとん乾燥機」だ。部屋の湿度を下げたり、空気を循環させたりするためのものではないが、悪天候でふとんが外に干しづらい梅雨の時期には特に活躍する。

ふとんの間に熱風を吹き込み、ふとんの内部の湿気を取り除くしくみだ。ふとんを移動させたりしなくても敷いたままで乾燥させられるため、シーズンを問わず年中重宝する家電である。

こんな人にオススメ!

雨の日でもふとんを干したい人や、ふとんを敷いたままでも毎晩カラっとフカフカで快適な寝具で眠りたい人。また、湿気により繁殖しやすくなるふとん内のカビやダニを退治したい人にもオススメだ。

選ぶポイント

・マットのあり/なし
最近のトレンドは、ノズルをふとんとシーツの間に差し込むだけでセットが完了する「マットなし」タイプ。手軽さが魅力だが、マットを使用するタイプに比べると温風の浸透具合にムラが出やすい。使い勝手のよさか、効果の高さ、どちらを優先するかで判断しよう。

・消費電力
頻繁に使用する場合は、消費電力も要チェックだ。温風の浸透度合いはノズルなどのしくみによっても変わるが、吹き出し口付近の温度は消費電力に比例する傾向にある。電気代は使用時間の長さにもよるので、使用1回あたりの電力消費量を比較するといいだろう。

・搭載機能
温風の温度の設定や、温風運転の終了後に送風を行うことで湿気を飛ばすことができる"夏モード"の搭載の有無などをチェック。靴の乾燥や衣類乾燥にも対応しているか、付属品はあるか、なども確認しておこう。

オススメ商品

・日立「アッとドライ HFK-VH700」
上下、左右、前後13カ所の吹き出し口から温風を送り出せる独自のアタッチメントで、マット不要ながらもふとんの隅々まで温風を行き渡らせてくれる。最大消費電力は680Wと高めだが、パワフルな温風で1回あたりの運転時間は短時間。シングル羽・羊毛布団上下1組なら、約30分で乾燥が可能だ。専用のデオドラント剤をセットすれば、ふとん乾燥と同時に消臭も行える。本体サイズは幅約28.3×高さ33.8×奥行き21.2cm。実売価格は1万7,000円前後。

日立「アッとドライ HFK-VH700」(実売1万7,000円前後)

・アイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」
幅16×高さ36×奥行き12.5cm、重量約1.7kgと超コンパクトサイズ。その上、セット方法は本体から伸びたホースをふとんの間に差し込むだけと簡単だ。使用中も収納時も場所を取らないので、1人暮らしなどスペースに制約のある人にも所有しやすい。実売価格は1万200円前後。

アイリスオーヤマ「カラリエ FK-C1」(実売約1万200円前後)

ジメジメとして気分も落ち込みがちの梅雨。家電を上手に活用して、ライフスタイルに合った湿気対策をしよう。

※記事中の情報・価格は2016年5月時点のもの