俳優・福士蒼汰が、日本テレビ系で4月にスタートする新ドラマ『お迎えデス。』(毎週土曜21:00~21:54)に主演することが18日、発表された。ヒロインは、同局初出演の女優・土屋太鳳が務める。

ドラマ『お迎えデス。』で堤円を演じる福士蒼汰(左)と阿熊幸を演じる土屋太鳳

原作は、漫画誌『LaLa』(白泉社)で1999年から2002年まで連載されていた田中メカ氏によるコミック『お迎えです。』。福士演じる感情表現が希薄な理系の大学生・堤円(つつみ まどか)が、土屋演じるバイトの先輩で女子大生・阿熊幸(あぐま さち)にしごかれながら毎回、彼だけが持つ特殊能力"憑依(ひょうい)"で、死者の未練を次々と解決していく模様を描く。

福士は、オファーを受けた際を振り返り、「物語の中に幽霊が出てくると聞いて、これは型破りな作品になるな! と思いました」と話す。加えて、「自分が幽霊に憑依される役柄だったので、どんな風になるのか今からとても楽しみです」と気合も十分だ。

さらに、福士は「『死』というとても重いテーマを扱っていますが、このドラマを通して、皆さんが自分自身や大切な人についてあらためて考えるきっかけになれば」と呼びかける。そして、本作を「僕の演じる円と土屋さん演じる幸とのラブコメディの要素もあり、さらに、ストーリーには人と人のつながりや、どう生きてゆくかという人の成長が描かれています」と説明し、「たくさんの思いの詰まった作品になると思います」とアピールする。

原作4巻書影 (C)田中メカ/白泉社

一方、昨年に朝ドラ『まれ』でヒロインを務めてから活躍が続く土屋。今作について「死は重かったりせつなかったりするものだと思いますが、同時に『今を大切にする』とか『愛情を大切にする』という意味もある」とした上で、「このドラマにもそういうメッセージが込められていると思うので、私たちも考えながら、愛情を込めて作っていきたい」と今の心境を口にした。

原作の田中氏は、今回のドラマ化に「降ってわいたお話にただただ驚きです! 初連載作品を14年後、テレビドラマで見られるなんて…本当に夢のよう」と感激。2人の出演が伝えられた際には、「キャストの名前をお聞きしたとき口が縦に」開いたほどだったそうだが、「今をときめくおふたりにメインを張っていただけて光栄です…!」と、あらためて感慨を語っている。

同じ4月スタートの日テレ系ドラマと言えば、嵐・大野智が主演する『世界一難しい恋』(毎週水曜22:00~23:00)もラブコメディで、こちらのヒロインは、現在放送中の連続テレビ小説『あさが来た』主演の波瑠だ。今作の土屋とともに、朝ドラ女優がそろってラブコメのヒロインを演じる3カ月間となる。