お笑いコンビ・南海キャンディーズの"しずちゃん"こと山崎静代が、俳優・東出昌大にとって初のコメディー主演となる映画『ヒーローマニア-生活-』(5月7日公開)に出演することが9日、発表された。山崎の映画出演は4年ぶりとなる。

映画『ヒーローマニア-生活-』でオカッパおばさん役を演じる山崎静代

原作は、漫画家・福満しげゆき氏による『生活【完全版】』。主人公はサラリーマンをリストラされ、うだつが上がらぬままにコンビニでのバイト生活を送るフリーターの中津秀利(東出)だ。ある時、謎の身体能力を持つニート・土志田誠(窪田正孝)、情報収集能力に長けた女子高生・寺沢カオリ(小松菜奈)、昼は定年間近のサラリーマンで夜は"若者殴り魔"という2つの顔を持つ日下孝蔵(片岡健太郎)と町を守る自警団を結成する。やがて市民の賛同から、自警団は巨大組織に成長。しかし、規模拡大のための新たなメンバーによって、それまでの秩序は崩壊の兆しを見せ始め、この問題に直面した中津たちの奮闘を描く。

山崎が演じるのは、街に出没していつもブツブツつぶやく巨体のオカッパおばさん役。中津らと遭遇する度に、ハッと驚く奇妙な存在だが、物語の終盤に衝撃をもたらすキーパーソンであるという。

「台本を読んで、アタマではイメージしたおばさんは『変な人やな』って思った」と告げる山崎。しかし、その役への先入観も「漫画を読むと『あぁ、こんな人やったんや』ってなんだかうれしくなりました」と変わり、「はちゃめちゃなとんでもない人なのがすごく印象的でした」「演じてみて、楽しかったです」と感慨を口にする。

また、主演の東出昌大との現場を振り返り、「すごく気さくな方で、初めてお会いした時からいっぱい話してくださいました」と満足気に語る。会話の内容は主に、山崎の相方・"山ちゃん"こと山里亮太についてで、「山ちゃんと仲がいいと聞いて『あぁ、山ちゃん側の人間か』って」と思わず笑みをこぼしながら、「でも、 すごく優しい方だなという印象です」と称賛。小松については「かわいいなぁ、と。今度生まれ変わるならあんな子になりたい。かわいいし大人っぽいし、両方の魅力を持っています」とうらやましげに話す。さらに、本作については、「ちょっと若い人にも見やすい感じになるのかな?」としつつ、「大人の年配の方にも何か感じてみてもらえる作品でもあると思います」とアピールした。

(C)福満しげゆき・講談社/映画「ヒーローマニア-生活-」製作委員会