ウェザーニューズは、本格的な花粉シーズンを前に、独自に開発した花粉観測機「ポールンロボ」の設置を全国で進めている。今年は家庭や病院、企業、学校に約1,000台を設置する予定だという。

花粉観測機「ポールンロボ」

花粉観測機「ポールンロボ」は、人の顔に見立てた直径15cmほどの球体。人の呼吸と同じ量を吸引するように設定されているため、実際に人間が空気中で吸い込む花粉量を計測することができるという。花粉の飛散量によって花粉が飛んでいない状態の「白」から、「青」「黄」「赤」「紫」へと5段階で目の色が変化する。また、気象状況と花粉飛散の関係の調査にも役立てられるよう、気温、湿度、気圧、空気中のダストも観測しているという。

現在「ボールンロボ」は、飛散開始時期が早い西~東日本に順次発送中。観測値は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の花粉対策コンテンツ「花粉 Ch.」、インターネットサイト「ウェザーニュース」や携帯サイトで、「ポールンロボ」の設置が完了した場所から公開している。

同社によると今年の花粉飛散開始時期は、1月の記録的寒波と今後の気温傾向から、全国的に平年並み~やや早めになるという。飛散量は全国的に平年より少なめになる見込みだが、西日本は昨年の約1.5~2倍となるため油断はできないとのこと。