北大阪急行電鉄は25日、北大阪急行電鉄南北線延伸線に関する第一種鉄道事業の許可・軌道事業の特許の取得について発表した。

北大阪急行電鉄は大阪市営地下鉄御堂筋線と相互直通運転を行う

同社は現在、千里中央~江坂間5.9kmの路線(南北線)を持ち、大阪市営地下鉄御堂筋線と相互直通運転を行い、新大阪駅・梅田駅・難波駅・天王寺駅へ乗換えなしで結んでいる。北大阪急行電鉄南北線延伸線は、千里中央駅から北へ2.5km延伸し、新駅2駅を設置する予定。箕面船場駅(仮称)は地下駅、新箕面駅(仮称)は高架駅で、箕面船場(仮称)~新箕面(仮称)間の地上区間は国道423号線の側道上を通る高架構造になるとのこと。

今年5月、同社は国土交通大臣に対し、第一種鉄道事業の許可申請、軌道事業の特許申請を行った。国土交通省の発表によれば、鉄道事業法第3条および軌道法第3条の規定にもとづき、12月25日付で申請通り許可・特許したとのこと。延伸区間のうち、千里中央~箕面船場(仮称)間1.3kmが第一種鉄道事業の許可取得区間、箕面船場(仮称)~新箕面(仮称)間1.2kmが軌道事業の特許取得区間となる。北大阪急行電鉄は今後に関して、「所要の手続きを進めながら、早期着工、早期開業を目指してまいります」と発表している。

北大阪急行電鉄延伸線の開業予定時期は2020年度。車両費含む建設費は672億円(鉄道事業法区間257億円、軌道法区間415億円)。開業後の運転計画も明らかにされ、10両編成で平日に1日あたり片道156本、ピーク時には1時間あたり片道14本を運転するという。