和歌山県日高郡の東農園(あづまのうえん)はこのほど、「丙申(ひのえさる)年の梅 五福」の販売予約を開始した。

「丙申年の梅 五福」(10万円・税別)

12年に一度の限定品、日本一高価な10万円の梅干

同商品は、日本一の梅産地から発売となる、日本一高価な梅干し。平安時代に村上天皇の病が梅干で治癒したという故事にちなみ、丙申年である2016年に向けて販売する、12年に一度の限定品となる。1.8kgで、価格は10万円(税別)。

古来より「申酉荒れる」という言い伝えがあり、「申年の梅は難が去り、縁起がいい」として、年の始めや大切な時に梅干をお茶に入れて福茶として食し、無病息災を願う風習が今も全国で根づいている。申年に穫れた梅は特に重宝されているという。

上・2004年の神事、下・「丙申年の梅 五福」生産者

2016年の申年は閏(うるう)年にあたり、閏年は特に気候の変化や天変地異が多いと言われている。同社では来年の恵方(南南東)に位置する自家農園で3回の神事を行った。また同じ方位に位置する梅農家と協力し、縁起を託し丹精込めて梅干を厳選、調製の上、壷に入れて熟成させ、予約を受けて2016年11月から発売の予定となる。

同商品の食し方としては、1.家族や大切な人と、そして申年生まれの方が12年に一度訪れる縁起梅干を食する。2.還暦のお祝いと併せて大還暦(120年)を願い食する。3.お正月の元旦の朝一番の水(若水)でお茶をたて、福茶として家族で分かち合って食する(昆布を添えて食する)。4.精気がみなぎる朝に食する。5.お祝い事や大切な願い事、そして慶事の時などに縁起を願って食する。6.日常無病息災の心を込めて食する。などとなる。

なお、商品名の「五福」には、1.寿命が長いこと、2.財力が豊かなこと、3.無病であること、4.徳を好むこと、5.天命をもって終わること、の由来があるとされている(中国最古の古典『書経洪範』より)。