山田洋次監督にとって『男はつらいよ』以来、約20年ぶりの本格的喜劇映画となる『家族はつらいよ』(2016年3月12日公開)の予告映像が11日、公開された。

映画『家族はつらいよ』ポスタービジュアル

本作では、『東京家族』(13年)で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優らが出演。「また次は、この家族で喜劇がやれたらいいですね」と山田監督と俳優陣の間で交わされた言葉をきっかけに再結集し、全く別の家族の今を生きる姿が描かれる。橋爪と吉行和子が熟年離婚にひんする夫婦を、西村雅彦と夏川結衣が長男夫婦を、中嶋朋子と林家正蔵が長女夫婦を、そして妻夫木と蒼井が次男カップルを、それぞれ演じる。

公開された予告編では、両親の熟年離婚騒動の解決策を見つけるべく奮闘する家族の姿が描かれ、5日間かけて撮影を行ったという本作の見せ場"家族会議"の模様が明らかに。妻夫木演じる次男・庄太が、「お父さんと別れるなんて…そんな…」と涙ぐむも、優しく穏やかな母・富子(吉行)は「お父さんといるのが私のストレスなの」と、長年抱え続けてきた本音を吐露する。

しかし、典型的な頑固親父の周造は、「いいか!? 俺は…この俺は被害者なんだからな!」と態度を翻すどころか、開き直ってもいる様子。はじめは、両親が離婚を踏みとどまるよう穏便に"家族会議"を進めようとしていたが、やがて兄妹、そして夫婦間でも、不満が噴出。劇中でガタガタと崩れていく家族の滑稽な姿の一端を垣間見ることができる。


(C)2016「家族はつらいよ」製作委員会