既婚の損をした・つらかった体験

■家族があるから
・「飲み会にあまり誘われなくなった。飲み会に行きたければ行きたいとアピールすれば良いと思う」(34歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「出張に出してもらえない」(38歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「家を買ったばかりで、家のローン返済の都合で、小遣いを減らされたので、飲み会の支払いでお金がなくなり困った。その後、ブログでアフィリエイト収入を得るようになり、少し改善されました、副業しかないですね」(50歳以上男性/電機/技術職)

■仕事への責任も
・「帰るのも気を使うし、申し訳ない。(解決策)できるときは自分から言う」(37歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「『結婚しているから簡単にはやめないだろう』と思っているのか、プロジェクトのリーダーなど、報酬以上に責任を負わされていると感じることがあります。適切な報酬をくれれば納得できると思います」(39歳男性/印刷・紙パルプ/技術職)

■女性からの意見
・「結婚する際に、辞めるなんて言っていないのにいつ辞めるのか聞かれたり、自分だったら、奥さんは家にいて欲しいと言われたりしたので。働いても、子供を産んでもはたらき続け、活躍する女性が増えることで解決する」(30歳女性/情報・IT/営業職)

■総評
職場でつらい思いをしたことが「ある」と答えた人は、独身10.3%、既婚2.7%という結果となった。世間の風潮のおかげか、それぞれ決して多くはないのが喜ばしいことだが、実際に「つらい」と思った人の意見を見ていこう。

独身だと職場で「結婚」の話題を折に触れて出されるようで、特に、男女問わず「結婚しないの?」という質問は相当迷惑に感じている様子が見て取れた。それだけならまだしも、「あんたは結婚してないから分からない」と中傷されたり、「結婚してないから信用できない」なんてひどい言葉をかけられたという人もいた。女性は「腰掛けOLのように言われ」てつらいらしい。

家族がいないから、という理由で「残業を頼まれやすい」「仕事がどんどん振られる」「休みが取りにくい」という部分もあるようだ。また「転勤」も身軽な独身だとすぐ命じられてしまう。飲み会も「ヒマでしょ?」とすぐ誘われるので大変、という声が多かった。待遇がこれだけはっきり違ってくると、確かに独身は「損」だ。

逆に、既婚者にとっては「飲み会に誘われなくなった」「出張を頼まれなくなった」という不満もあるようだ。家族のために早く仕事場を去らなければいけない時などは、「申し訳なく思う」という声も。家族には周囲も本人も気を遣うらしい。

結婚した女性からは、辞めるつもりはなかったのに「いつ辞めるの?」と聞かれてつらかったという意見もあった。独身だろうと既婚だろうと、プライバシーに関わる話題は不快に感じる人が多いので、気をつけたいものだ。

調査時期: 2015年10月26日~10月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性150名 女性150名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート