トヨタ自動車は16日、「第44回東京モーターショー2015」(東京ビックサイトで10月30日から一般公開)の主催者テーマ事業「SMART MOBILITY CITY 2015」に出展し、"最新ITS技術を発信するターミナル"をブーステーマに「安全・安心で快適なモビリティ社会に向けた現在~近未来への取り組み」を紹介すると発表した。

トヨタブースイメージ

具体的には、同社が考えるスマートモビリティ社会の実現を目指した取り組みのうち、交通事故の低減に貢献する運転支援システム「ITS Connect」に加え、便利で快適な移動をサポートする次世代交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の2つを中心に紹介する。

運転支援システム「ITS Connect」は、クルマに搭載したセンサーでは捉えきれない情報を、インフラとクルマ(路車間)、クルマとクルマ(車車間)の双方向通信によりドライバーに知らせることで安全運転を支援し、交通事故の低減に貢献する運転支援システム。このたび、10月1日に発売された新型「クラウン」と、12月発売予定の新型「プリウス」よりサービスが開始される。

同ブースでは、「ITS Connect」を設定した新型「プリウス」を展示するとともに、今回実用化された路車間・車車間サービスに加え、今後実用化を目指す協調型ITSの多様な通信サービスの概要をパネルで紹介する。

次世代交通システム「Ha:mo」は、高齢社会の進展や地球環境問題の深刻化といった社会動向を背景として、クルマなどパーソナルな乗り物と公共交通機関を連携させ、「移動の自由」「地域活性化」「環境負荷軽減」の3つの実現を図る交通システム。2012年10月から愛知県豊田市、2014年10月から仏グルノーブル市で実証実験が進められている。

同ブースでは、東京都心部でパーク24との間で展開する「Ha:mo」を活用したシェアリングサービスの実証実験「Times Car PLUS×Ha:mo(タイムズカープラスハーモ)」のほか、今後の他都市への展開の可能性として、「Ha:mo」の観光地における新しい使い方などを紹介。さらに、将来のテレマティクス技術を展望し、「Ha:mo」が目指す多様な情報サービスの一端を体験型モックアップを用いて紹介する。