秋に観る花火もまた美しい

実りの秋・10月はもうすぐ。浴衣を着て観に行った「隅田川花火大会」がもう懐かしい……。と言う人もいるだろうが、何も花火は夏だけのものではない。そこで今回、関東で10月に行われる花火大会をまとめてみた。

花火大会は10月10日に集中

東京都で開催される花火大会は、荒川河川敷・岩淵水門周辺で行われる「北区花火会」。2015年は10月10日(土)に予定しており、1時間で約5,000発を打ち上げる。なお、当日は12時~20時30分まで商店街秋祭り「ファミリードリームin北区」、12時~17時まで「超人スポーツin荒川」を開催する。

神奈川県では10月10日(土)・11日(日)の両日、「横浜・八景島シーパラダイス」にて花火と音楽をシンクロさせたオリジナル花火ショー「花火シンフォニア」が開催される。約10分間で約2,500発を予定しており、シーパラダイスではBBQとともに観覧特等席で花火が楽しめるセットプラン(大人ひとり6,000円~)も用意している。

また、10月17日(土)には片瀬海岸西浜にて約3,000発規模の「ふじさわ江の島花火大会」が開催される。湘南エリアでは唯一の特大2尺玉も打ち上げ、空中で直径約480mにもなる大輪の花火が咲く。

千葉県では10月10日(土)に、成田市台方ニュータウンスポーツ広場にて「NARITA花火大会in印旛沼 10th Anniversary」を開催する。2010年大会では万歳三唱に乗せて打ち上げる「万歳二尺玉」などで、"観客参加型花火大会"としてグッドデザイン賞を受賞している。なお、2015年大会では1万発の打ち上げを予定している。

同じく10月10日(土)には、埼玉県の荒川河川敷・糠田運動場で「燃えよ! 商工会青年部!! 第14回こうのす花火大会」が開催される。2014年大会では「正四尺玉」の打ち上げに成功し、"世界最大の打揚花火"としてギネス世界記録に認定された。2015年大会でも正四尺玉を継承し、約1万5,000発の打ち上げを予定している。特に"世界一 魂のラストスターマイン"として、四尺玉・三尺玉・尺玉の300連発は見ものだ。

全国でも最大規模の秋花火は茨城県で

群馬県では、ドイツの街並みを再現したアミューズメントパーク「赤城クローネンベルク」(群馬県前橋市)にて、10月31日(土)に「クローネンベルク花火大会」を実施し、見晴らしのいい牧場に約2,000発の花火が音楽に合わせて打ち上がる。当日は17時より入園無料となるほか、開園時間も22時まで延長されるので、ドイツビール片手に秋の夜をここでじっくり楽しんでみるのもいいだろう。

最後に紹介する茨城県の花火大会は、全国的に見ても秋の花火大会では最大級のものになる。茨城県土浦市で10月3日(土)に開催される「新市庁舎開庁記念 第84回土浦全国花火競技大会」は、大正14年(925年)から続く歴史ある花火大会で、全国の煙火業者約60社が自慢の花火を披露する。"スターマイン日本一"を決める大会とも呼ばれており、当日は約2万発の花火が打ち上がる。なお、最も優秀な煙火業者には内閣総理大臣賞が授与される。

これらの花火大会をまとめると以下となる。夏に比べると数はぐっと少なくなるが、秋の夜長を美しく彩る花火はきっと格別なものになるはず。なお、荒天で順延・中止になることもあるので、詳細は随時、各大会のオフィシャルページで確認していただきたい。

開催日 大会名 場所 予定の打上げ数
10月3日(土) 新市庁舎開庁記念 第84回土浦全国花火競技大会 桜川畔、学園大橋付近(茨城県土浦市) 約2万発
10月10日(土) 北区花火会 荒川河川敷・岩淵水門周辺(東京都北区) 約5,000発
10月10日(土)・11日(日) 花火シンフォニア 横浜・八景島シーパラダイス(神奈川県横浜市) 各日約2,500発
10月10日(土) NARITA花火大会in印旛沼 10th Anniversary 台方ニュータウンスポーツ広場(千葉県成田市) 約1万発
10月10日(土) 燃えよ! 商工会青年部!! 第14回こうのす花火大会 荒川河川敷・糠田運動場(埼玉県鴻巣市) 約1万5,000発
10月17日(土) ふじさわ江の島花火大会 片瀬海岸西浜(神奈川県藤沢市) 約3,000発
10月31日(土) クローネンベルク花火大会 赤城クローネンベルク(群馬県前橋市) 約2,000発

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