JR西日本はこのほど、北陸新幹線開業から半年間(3月14日から9月13日まで)の利用者数が約482万人だったことを明らかにした。1日平均で約2万6,000人が利用した計算となり、前年の特急「はくたか」「北越」と比べて約3倍に伸びたという。

北陸新幹線W7系。長野~金沢間開業から半年が経過した

平日の利用は1日あたり約2万4,000人だったのに対し、土休日の利用は1日あたり約3万1,000人で、土休日に多く利用されたこともわかった。旅行会社でのJR利用旅行商品の4~7月の販売実績は、北陸発首都圏方面の実績が前年比252%と大きく拡大し、関西発北陸方面も前年比115%と好調に推移。時間短縮効果から、関西発信越方面も前年比257%と大きく伸びたという。

今後も10~12月開催の「北陸デスティネーションキャンペーン」、2016年1月から始まるJR東日本・JR東海との共同キャンペーン「Japanese Beauty Hokuriku」などを通じ、北陸への旅行促進を図る構えだ。北陸3県に加え、新潟・長野方面への送客強化も含めた「広域的な観光ルート」の開発と定着をめざす。

ビジネス利用についても、「平日を中心とした利用には拡大の余地がある」(JR西日本)としており、北陸~関西・首都圏間の利用拡大に向け、カード会員へのポイントプレゼントなどの施策や、「e早特」「WEB早特」をはじめとする利便性の高いネット予約商品のPRに努めるとしている。