お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、20日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、安保法案についての考えをあらためて示した。

ダウンタウンの松本人志

国会前でのデモ活動などが連日取り上げられる中、19日未明に可決した安全保障関連法案。これまで芸能界では、政治的な発言は避けられることが多かったが、ここ最近は積極的に意見を述べるタレントが増えている。松本もその内の一人で、同番組でたびたび持論を展開してきた。

今年7月19日の放送では、強行採決を批判した上で、「戦争反対や平和がいいというのは当然。安倍さんもそう思っていて地球上全員が思っている」と断言。「シートベルトをして免許証も持っていて酒も飲んでないし脇見運転もしていない。法定速度を守っていても、横からや後ろからぶつかってこられることはある」と交通事故に例えて、「このままだと当て逃げされますよ」と呼びかけた。国会前で行われている安保反対や反戦デモの話題が9月6日の放送で取り上げられた時には、「看板の文句とかを見てると、やっぱり僕は同じ感情ではないかな」とコメントした。

これらの意見を踏まえた上で、この日の放送で司会の東野幸治が「松本さんは安保法案賛成みたいに(世間に)捉えられていまして」と振ると、松本は「うーん、そうねぇ……」と曖昧に答えた。ゲスト出演した蛭子能収は、「こういう話になると、大体の芸能人は反対する方の立場なんですよね」とその傾向を分析し、「松本さんが賛成と言ったのはビクッとした。勇気のある発言」と松本の姿勢を称賛。自身の見解を求められると、「俺は分からないんですよね。はっきり言って」と答え、東野から「いちばん汚いですよ!」とツッコミを入れられて笑いを誘った。

すると松本は、蛭子から"賛成"と言われたことに反応。「賛成というか、日本が自立するための法案なら賛成なんですよ」と補足説明し、「アメリカに言われて泣く泣くやっている法案なら反対」と付け加えた。