東武鉄道は15日、大雨の影響による復旧作業の進捗状況を報告した。9月9・10日の大雨により、日光線・鬼怒川線・宇都宮線の複数箇所で線路支障が発生したが、日光線・鬼怒川線は9月18日の運転再開を予定しているとのこと。

6050系の快速・区間快速は通常、浅草~東武日光・新藤原・会津田島間で運転される

おもな線路支障箇所は日光線の新鹿沼~北鹿沼間(盛土流出、電路柱の倒壊)と下小代駅構内(線路内への土砂流入)、鬼怒川線の新高徳~小佐越間(盛土流出)と小佐越~鬼怒川温泉間(線路砕石流出)、宇都宮線安塚~西川田間(橋梁の橋台・橋桁流出)。この影響で、日光線新鹿沼~下今市間・鬼怒川線下今市~新藤原間、宇都宮線安塚~西川田間で運転見合わせに。特急スペーシア「けごん」「きぬ」および特急「しもつけ」は浅草~栃木・新栃木間の運転とされ、JR線への直通特急列車は運休となっている。

線路支障箇所では復旧作業が進められており、日光線・鬼怒川線の4カ所については9月18日に復旧予定とされた。詳細な運行計画(運転再開時間など)は改めて発表予定。9月19日以降は平常通りの運転(臨時列車は除く)となる。宇都宮線安塚~西川口間についても、「早期の復旧、運転再開をめざし、復旧作業を行っております」と東武鉄道。ただし今後の復旧作業の進捗などにより、これらの復旧見込みが変更になる場合もある。

なお、野岩鉄道会津鬼怒川線(新藤原~会津高原尾瀬口間)も大雨の影響で停電や土砂流入などの被害を受け、全線で運転見合わせとなっている。会津鉄道の会津田島~会津高原尾瀬口間も一部列車で運休が続く。野岩鉄道によれば、一部列車の運転再開をめざし、「シルバーウィークに間に合せよう」のかけ声の下、復旧作業にあたっているとのこと。「ご不便とご迷惑をおかけいたしますが、運転再開までもうしばらくお待ちください」とコメントしている。