マイナビは23日、「2015年度キャリア・就職支援への取り組み調査」の結果を発表した。対象は、全国の大学就職支援担当部署・窓口の国公立104校、私立392校。期間は、5月18日~6月12日。

就活時期の変更で学生に及ぼした影響は?

2016年卒の就活スケジュール変更が学生に及ぼした影響について聞いたところ、「自己分析への影響」については、「不十分になった」の回答者は全体の29.4%。「業界・職種・企業研究への影響」に関しては、「不十分になった」が全体の39.5%だった。

今年度の就活スケジュール変更における学生への影響について

また、広報開始時期の後ろ倒しが予測時点だった前年の調査と比較しても、全ての項目で「影響ない」の割合が高くなった。このことから、懸念していたよりも影響はなく、もしくは予想通りといった印象を持っているといえる。

さらに、「キャリアセンターの負荷」においては、「増えた」の回答者が62.7%となり、スケジュール変更による負担の増加を実感していることがわかった。

正課科目としてのキャリア教育の開始時期について聞いたところ、「大学1年前期」が全体の67.3%だった。また、特に「私立大学」では69.9%と高くなっている。

キャリア教育の開始時期

インターンシップ参加学生数については、40.1%が前年より「増えた」と回答した。受け入れ企業数についても、32.1%が「増えた」と回答しており、インターンシップが盛況になっている様子が伺える。

外国人留学生向けの就職支援について

外国人留学生向けの就職支援を実施している学校は、全体の53.8%となった。具体的な実施プログラムについては、「外国人留学生限定の日本の就職活動に関するガイダンス」が66.7%で最多だった。以降、「エントリーシート添削」(61.8%)、「模擬面接」(53.3%)と続いた。