人気ゲームのキャラクターたちによる地球侵略を描いた映画『ピクセル』(9月12日公開)の本編映像が、32年前に任天堂がファミリーコンピュータを発売した"ファミコンの日"である本日7月15日、公開された。

地球で暴走するパックマン

『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督がメガホンをとる本作は、NASAが30数年前に宇宙人との交流するため、地球の紹介映像を発信したところ、宇宙人がそれを友好のメッセージでなく挑戦状と受け取ってしまい、当時大流行していた地球の文化として紹介したゲームキャラクターにふんして侵略してくるというストーリー。パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーといった懐かしのゲームキャラがアメリカの大都市を襲う。

このたび公開された本編映像は、地球を救うために立ち上がったゲームオタクたちとパックマンの戦闘シーン。ゲームキャラの侵略に対抗すべく集められたサム・ブレナー(アダム・サンドラー)、エディ・プラント(ピーター・ディンクレイジ)、ラドロー・レイモンソフ(ジョシュ・ギャット)ら3人のオタクとパックマンが戦闘シーンの一部始終で、実際のゲームを忠実に再現したことが伝わる映像となっている。

映像で、パックマンはマンハッタンの街を大暴走。次々に車と衝突し、車は横転してピクセル化されていく。ブレナーはパックマンの爆走ぶりに思わず「あんなに速かったか?」と2人に問いかけると、エディは「うまく追い込め!」と指示。そして見事パックマンを追い込み、ラドローは「やった! 逃げ道はないぞ!」と喜ぶが、パックマンは何かを食べて光り輝く。”パワーエサ”を食べ、10秒間の無敵を手に入れたのだ。窮地に追い込まれたブレナーは「おい、まずいぞ」と焦り、ミシェル・モナハン演じるヴァン・パッテン中佐からは「逃げないと食べられる!」との声が飛ぶ。無敵状態のパックマンとの逆転チェイスの後、パックマンの口が大写しになるシーンで映像は終わる。

視聴効果スーパーバイザーを務めたマシュー・バトラーは「できる限り厳密にゲームを模倣することがとても重要だった」とコメント。実際のゲームでもパックマンはモンスターより少し速く進む。キャラの動きや、お互いに接したときの反応も往年のゲーム通りにすることが極めて重要と考え、同シーンではパックマンが街を爆走する際に口をパクパクする頻度や移動スピードも忠実に再現している。

32年前、1983年7月15日に任天堂からファミリーコンピュータ本体と同時発売されたソフトは、『ドンキーコング』。本作では、そのドンキーが大暴れし、ストーリーの鍵をも握っているという。