東京都・代官山の「DAIKANYAMA T-SITE」内「北村写真機店」にて、フットウェアブランドの「ビルケンシュトック」とカメラメーカーの「ライカ」がコラボレートした写真展「10 Professionals」が開催される。作品はフォトグラファーの伊崎真一氏が「ライカT」を携えて、アメリカ・ポートランドにて撮影したものだ。ポートランドで活動する10人の"プロフェッショナル"にフォーカスした作品が展示される。

写真展は7月11日から7月26日まで。期間中は10時から22時までオープンする。入場は無料だ。会場となる北村写真機店では、作品作りにも使われたライカTをタッチアンドトライできる。

10 Professionalsの作品の一部

ライカT

7月11日のオープンに先がけ、7月10日には同じくT-SITE内にある「GARDEN GALLERY」にてオープニングレセプションが開催された。伊崎氏のほか、ビルケンシュトックジャパン 代表取締役の柴田氏や、ライカカメラジャパンの代表取締役 福家氏が登場し、今回の10 Professionalsについて、それぞれの思いを述べた。

ビルケンシュトックを履いて、ライカTを提げて登場した伊崎氏

相性のいい、ビルケンシュトックとライカ

10 Professionalsの作品をライカTで撮りおろした伊崎氏はライカのカメラをこよなく愛する「LEICA写真家」。写真家としてライカのカメラは必須だが、それと同じくらい愛用しているのがビルケンシュトックの靴だという。

今回、ポートランドを選んだ理由を「新しくて、若い人が押し寄せている街だが、働き口がなかなかない。だから、自分で何かをするしかないと、職人という道を選んでいる人が多くいる。そういう若い人たちの独自の世界観を知ってほしいと思った」と語る。ポートランドを訪れてみて、「実際にビルケンシュトックを履いている人が多くて驚いた」という。

ビルケンシュトックジャパンの代表取締役 柴田渉氏は、今回の写真展が実現するに至った経緯について、伊崎氏がビルケンシュトックの大ファンであると発覚したところからスタートしたと語る。10 Professionalsでは、被写体がみんなビルケンシュトックを履いているのだが、柴田氏は「作品鑑賞の際は足もともよく見てくださいね」と会場を沸かせた。

左からフォトグラファーの伊崎氏、ライカカメラジャパンの福家氏、ビルケンシュトックジャパンの柴田氏、ドイツ大使館のホーボルト氏

ライカカメラジャパンの代表取締役 福家一哲氏は「ビルケンシュトックとライカの共通項は、まずどちらもドイツのブランドだということです。それから、歴史と伝統を重んじ、クラフトマンシップに基づくものづくりを行っていること。一方で、伝統を守りながらも新しいものを作ろうという姿勢も共通していますね」と述べた。

ドイツ大使館 広報文化専門官のホーボルト 幸夫氏も登場し、「マイスター制度も存在するほど、ドイツではクラフトマンシップが大切にされている。作品を鑑賞して、職人とかこだわりとか、そういうものをいいなって思ってもらえたらうれしい」と語る。

会場ではドイツ料理も振る舞われた。写真はジャーマンポテト

なめらかでシンプルで美しいライカT

ライカTは、2014年4月に発表されたミラーレス一眼カメラ。アルミの塊から削り出されたボディや、4つしかボタンを持たないシンプルな天面、タッチパネルで直感的に操作できる液晶モニターなどが特徴だ。ライカ製のレンズ交換式カメラとして初めてWi-Fiを内蔵。その日のファッションに合わせて気軽に着せ替えできるストラップ、スナップ、ケースなども用意される。写真展の会場である北村写真機店では、実際にライカTを手にとって試せる。

北村写真機店、充実のライカコーナー

ライカTのタッチアンドトライも可能だ

アルミの塊を削り出してボディに。塊はひんやりしていて、ずっしり重い

操作部はきわめてシンプル。ポップアップ式のストロボを内蔵

別売の電子ビューファインダー(EVF)「ライカ ビゾフレックス」を装着したところ

北村写真機店での展示にはデジタルサイネージも使用

来場者には非売品の写真集をプレゼント