マツダは14日、イタリアで開催される「ミラノデザインウィーク2015」のアートワーク展示「Mazda Design クルマはアート」に先立ち、独自にデザインした自転車「Bike by KODO concept」やソファ「Sofa by KODO concept」などのアートワークを初公開した。

マツダ「Bike by KODO concept」

「Mazda Design クルマはアート」では、研ぎすまされた品格である「凛(りん)」、人の情念に訴えかける「艶(えん)」という日本の美意識に根ざした感性に着目し、その表現を試みることにより、動きの表現のさらなる進化を図っている。

「Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドーコンセプト)」は、自転車本来の美しさを追求したトラックレーサー。パーツ点数を極力抑えたシンプルな構造をベースに、1枚の鉄板からたたき出し、ていねいに成形したフレーム、「ロードスター」と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用。「ロードスター」のスタイリングを想起させる躍動感・艶やかさを表現している。

「Sofa by KODO concept(ソファ・バイ・コドーコンセプト)」は、マツダのデザイナーとイタリアの家具職人の共同作業で生まれたアートワーク。マツダデザインの感性と伝統に裏打ちされたイタリアのクラフトマンシップがバランス良く融合し、マツダ車に共通する力強いスタンスを表現しながら、「CX-3」の特徴的な研ぎすまされた造形を持つソファとした。

その他、銅板を繰り返し叩くことで理想のかたちを創りあげる玉川堂による鎚起銅器「魂銅器(こどうき)」、幾重にも塗り重ねた漆と細かく砕いた卵の殻により自然の営み・豊かさを表現した卵殻彫漆箱「白糸(しらいと)」(金城一国斎作)といった、マツダのデザインテーマ「魂動」に共感して創作された日本の伝統工芸も公開するという。

「Bike by KODO concept」

「Sofa by KODO concept」

テーブル

鎚起銅器「魂銅器」(玉川堂作)

卵殻彫漆箱「白糸」(金城一国斎作)