TVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』のCD「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 02&03」発売記念イベントが2015年3月29日、池袋サンシャインシティ噴水広場で開催され、内田真礼(神崎蘭子役)、洲崎綾(新田美波役)、大橋彩香(島村卯月役)、福原綾香(渋谷凛役)、原紗友里(本田未央役)がトークとミニライブを行った。

第1クールの放送も大詰めを迎えている『シンデレラガールズ』では、作中の「シンデレラプロジェクト」所属アイドルたちのユニットデビューと連動してユニットCDをリリースしている。今回のイベントは、アニメ第6話でデビューしたユニット「LOVE LAIKA[新田美波×アナスタシア]」のCD「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 02 Memories」(3月18日発売)と、第8話でデビューしたソロユニット「Rosenburg Engel[神崎蘭子]」のCD「THE IDOLM@STER CINDERELLA ANIMATION PROJECT 03 -LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」の発売を記念したものだ。

今回会場となった池袋サンシャインシティ噴水広場はアイドルイベントの聖地であるとともに、アニメ第6話で新田美波とアナスタシアのユニット「LOVE LAIKA」と、本田未央、島村卯月役、渋谷凛のユニット「new generations」がデビューライブを行った会場のモデルとなった場所。さらには2013年4月10日、『シンデレラガールズ』全体のテーマソング的楽曲である「お願い! シンデレラ」の発売イベントが行われたのもここ池袋噴水広場であり、特別な場所でのイベントと言えるだろう。

会場となった噴水広場はショッピングモールの中にあり、噴水前のステージの周りが吹き抜けになっており、地下一階から二階までの360度四方を観客が取り囲む独特の会場だ。入場時、噴水を美波と蘭子のイメージカラーに染め分けるような演出もこの広場ならではで心憎い。この会場は2年ぶりだという大橋は、以前以上に熱気を感じたという。第6話での本田未央は観客の少なさにショックを受けていたが、演じる原は超満員の会場にニッコリ。「私、この場所から改めてアイドル、頑張ります!」と未央の声で宣言していた。もし新ユニットを組むなら? という話題では、福原が「(ゲームに登場する神谷奈緒・北条加蓮とのユニットである)トライアドプリムス以外なら」と断った上で蘭子とのユニット結成を希望。蘭子はいつも一人と寂しがっていた内田も「一緒にゴスロリを着よう」と喜んでいた。

ミニライブの先頭を飾ったのは内田真礼。「-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律」は内田にとって今までよりもかっこいい方に入りこんで、より中二を極めた感じの楽曲で、自分の中の中二病を超えた感じだという。「会場にいる隷属たちよ、共に歌わん…堕天使のざわめきを! (一緒に歌ってください!)」と宣言した内田は一気にスイッチが入った感じ。「あなたと手を携え」のフレーズに合わせて両手を差し伸べたりするなど舞うような振りが印象的だが、間奏で蘭子が素を見せるパートでは、笑顔でぴょんぴょんと跳びはねる初々しい表情も見せた。

続く洲崎綾は、美波に近づくために髪の毛を伸ばしているとのことで、地毛で登場。アナスタシア(CV:上坂すみれ)とのユニット曲「Memories」をソロで披露した。「Memories」は最初はさらっと歌っていたのがだんだんライブを意識して歌うようになったそうで、「美波の女の部分を出して、頬を紅潮させながら収録しました」とのこと。美波として歌う時の洲崎は新田美波という人格をまとおうとしているようで、雰囲気すら清冽に感じられるのが役者としての凄みを感じる。ゆったりしたWink風のダンスは本来2人一組で踊るものだが、間奏で滑るようになめらかなダンスを見せる洲崎の隣には一緒に踊るアナスタシアの姿が見えるようだった。

ラストに登場した大橋彩香、福原綾香、原紗友里の3人は、アニメ『シンデレラガールズ』OP「Star!!」を披露。アニメでは未央たちにとって不本意なライブとなってしまう演出だっただけに、超満員の観衆の中笑顔で歌い踊る3人の姿は感慨深い。プロデューサーに囲まれてビシッと天を指す原の背後には、アニメ作中で未央のクラスメートたちが手作りした「がんばれ! M☆I☆O めざせ! アイドルNo.1」の横断幕をファン有志が再現したものが踊っていた。3人は今度は自分たちのユニット曲も歌いたいと熱望していた。

ステージの最後には『アイドルマスター』総合ディレクターの石原章弘氏が登場し、3月31日~4月17日の期間で第4回『シンデレラガールズ』総選挙を行うことを発表した。作中でライブを行った会場で現実でもライブを行い、その場所でリアルタイムに行うゲーム内の新しい展開を発表するというライブ感は『シンデレラガールズ』ならではのように感じられた。