沼津港深海水族館 ~シーラカンスミュージアム~は3月19日、「オンデンザメ」の展示を開始した。

世界でも珍しい、生きた「オンデンザメ」の展示を開始 ※画像提供:沼津港深海水族館

「オンデンザメ」は、ツノザメ目オンデンザメ科に属するサメ。体長1.7m。3月18日、テレビ静岡製作の全国放送番組「爆笑問題の深海WANTED」(仮)収録中の午前9時頃に、駿河湾焼津沖の水深400mから「長兼丸(長谷川船長)」により延縄漁にて捕獲された。同館の石垣館長がちょうど乗船していたため、13時50分に同館へ搬入された。

でっぷりとした体とつぶらな瞳を持つ「オンデンザメ」 ※画像提供:沼津港深海水族館

石垣館長によれば、これまで生きている「オンデンザメ」の展示は世界でも例がないとのこと。3~4mの大型のサメであるため、通常「オンデンザメ」が捕獲されたとしても水族館展示には結びつない。今回、1.7mの個体が捕獲されたことは奇跡としか言いようがないという。

飼育が初めてのケースとなるため、どれだけ飼育展示ができるかははっきりとは言えず、また今回のような小さいサイズの「オンデンザメ」が、再び捕獲されることが将来的にあるかどうかも不明となる。今回の展示は、でっぷりとした体とつぶらな瞳を持つ、かわいらしい大型の深海ザメを見ることができる、たいへん貴重な機会となる。

同館の所在地は、静岡県沼津市千本港町83番地。