先週末公開されたマイケル・ベイ製作の映画『ミュータント・タートルズ』が、週末興行ランキング1位の大ヒットスタートを記録。土日2日間で興行収入2億5,931万4,200円をたたき出し、2015年に入り5週連続で週末興収1位をキープしていた『ベイマックス』を、ついに超えた。

本作は、ニューヨークを舞台に、犯罪組織から街を救うために闇にまぎれて戦う、亀の忍者である4人組ヒーロー・タートルズの活躍を描いた物語。マイケル・ベイ監督作『トランスフォーマー』シリーズでブレイクした女優ミーガン・フォックスがヒロインを務め、マイケル・ベイと再タッグを組んだことでも注目を集めている。

ヒロインのTVレポーター・エイプリルを演じるミーガン・フォックス(左)と、TVカメラマン役のウィル・アーネット(右) 撮影:蔦野裕

2月頭に5年半ぶりに来日し、ジャパンプレミアで日本のファンに向けて本作をPRしたミーガン・フォックス。『トランスフォーマー/リベンジ』から約5年の間に、2人の子供を出産した彼女は、母となったことでどのような変化があったのか、そして、マイケル・ベイとの再タッグはどのように実現したのか。共に来日したTVカメラマン役のウィル・アーネットにも、初のマイケル・ベイ作品に出演した感想などを聞いた。

――ミーガンさんは、この5年の間に母になりました。とても大きな変化があったと思いますが、いかがですか?

ミーガン・フォックス(以下ミーガン):母になったことで、すべてが完全に変わりました。自分の優先順位が変わり、23歳の時に重要だと思っていたことが、今ではありえないくらいどうでもいいと思うものがあります。また、生と死、寿命を意識するようになりました。子供が生まれる前は、永遠に生き続けるんじゃないかってくらい人生ってなんて長いんだろうと思っていたんですけど、今は時間の経過がものすごく早く感じるようになりました。

――母になったことで、演技にも変化があるのでしょうか?

ミーガン:もともと感情的なタイプですが、母になったことでより感情に深みが出たと思います。小さなか弱い子供を育てているということで、女性らしさであったり優しさという思いが出てきていると思います。

――ウィルさんも息子さんが2人いらっしゃいますが、俳優業にどういった影響があると感じていますか?

ウィル・アーネット(以下ウィル):ミーガンと同じく、昔、重要だと思っていたことが、今ではばかげていたと感じるものがありますし、何においても、まず家族と息子なんです。仕事も、家族の都合に合わせて組むようにしています。そして、演技の面では、思いやりであるとか、慎重になったり落ち着いたりという変化があると思います。心が解放され、思いが届きやすくなったということも。役者業というのは、人の心に届けるものですから!

――ミーガンさんは『タートルズ』シリーズの大ファンで、出演したいと志願されたそうですが、マイケル・ベイさんに直接連絡されたのでしょうか?

ミーガン:自分がこの役をいただく前にメールをしたか記憶が定かではありませんが、とはいえ、決まる前もずっと、マイケル・ベイとはメールなどで連絡はとっていました。そして、マイケル・ベイは、この役を私がやってよいと思われたんですが、監督のジョナサン・リーベスマンが、私でいいかということを心配していました。

――最終的に、ジョナサン・リーベスマン監督が出演をOKするまで、どういったやりとりがありましたか?

ミーガン:監督とミーティングをしました。監督は、最高の作品をつくりたいという思いから、一緒に仕事をする相手の性格を知り、ちゃんとこの映画に対する思い入れがあるか、また、頑張る人なのか確認する必要があったんです。本当にやりたいと思っていた役だったので、最終的に決まった時は大興奮でした!

――『トランスフォーマー/リベンジ』以来のマイケル・ベイ作品となりましたが、彼との関係に何か変化はあったのでしょうか?

ミーガン:私たちの関係はとても変わったと思います。お互いを楽しめるようになったというか…今、マイケル・ベイは私の性格を理解して楽しんでくれていると思いますし、私もそうなりました。

――ウィルさんにとっては、初のマイケル・ベイ作品ですが、いかがでしたか?

ウィル・アーネット(以下ウィル):こんなに活発な作品はあまりなじみはなかったですが、今回、マイケル・ベイが製作している作品ということで、アクションなどが要求されることはわかっていました。そして、ミーガンはこういった作品に対する理解が深いので、どのくらいのエネルギーを現場に注ぐかというのを見て、自分もそれに追いつけるように努力しました。肉体的には大変でしたが、とても楽しい経験になりましたね。

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