ベストセラー小説『アルジャーノンに花束を』が、俳優・歌手の山下智久主演、野島伸司脚本監修でドラマ化。4月期にTBS系金曜ドラマ枠(毎週金曜22:00~)にて放送されることが5日、明らかになった。

ダニエル・キイス/小尾芙佐訳『アルジャーノンに花束を』(ハヤカワ文庫)」

ダニエル・キイス原作『アルジャーノンに花束を』は、超知能を手に入れた青年の喜びと孤独を通して、人間の心の真実に迫る物語。今までに3度の映画化、舞台化、そして、2002年には、ユースケ・サンタマリア主演でフジテレビ系でドラマ化されたが、このたび、名ドラマ『高校教師』『未成年』『聖者の行進』などを生み出してきた野島伸司の脚本監修でドラマ化が決定した。

主演は山下智久で、設定を日本に置き換えた本作の主人公・白鳥咲人を演じる。咲人は、28歳だが知能は6歳児並という精神遅滞者で、手術により天才的な知能を手に入れるという役どころ。天才へと変貌を遂げた青年の愛と憎しみ、喜びと孤独といった、人間の心の真実に迫るという難役に挑む。

今回の役について山下は「相当チャレンジですね」とコメント。「まだ手探りな状態です。すごく難しいし自分としてもチャレンジな役柄なので、最後まで気を抜かずに1個1個自分のものにできるように頑張っていきたい」と話している。

野島も「一人二役、しかも現実味には一人であり二人である、なおかつその繊細に変わりゆく姿すら演じるという最高難度の芝居が要求される」と主人公の難しさを分析し、「山下君なら越えてくれると信じてます」と期待。韓哲編成・プロデューサーも「幼さに通じる繊細な部分や実年齢の大人の部分も持ち合わせてらっしゃると思うので、彼自身を投影しながら演じていただけるのでは」と起用のポイントを明かす。