芸能人夫婦の離婚劇に端を発し、ニュースサイトやワイドショーを日々賑わしている「モラルハラスメント(モラハラ)離婚」。肉体と精神に傷跡を残すドメスティックバイオレンス(DV)の相談数と同じくらい、モラルハラスメントに起因する悩みの相談が私たちの下へ数多く持ち込まれています。

今回は、「モラハラ離婚」に関するお話です。家庭内でモラハラを引き起こす可能性が高い配偶者の傾向について語ってみたいと思います。

1.二面性を持つ配偶者には注意

職場の同僚や取引先、近所の人たち、知り合いなどに対しては愛想が良いのに、家庭内ではその逆という二面性を持つ人。外面(そとづら)だけが良い配偶者には注意が必要です。第三者に評価されたいがため「良い人」を演じています。そのせいでストレスを溜めこんでいる可能性がとても高いと言わざるを得ません。そのストレスを発散するために、家庭内では暴言を吐き、配偶者に対して毒づいたりする傾向を持っているようです。

2.口が悪い配偶者には注意

口が悪く、毒舌を吐くことが多い配偶者。テレビを見ながら、出演者や演出に対して独り言のように否定の言葉を羅列するような人には注意が必要です。心理学に「優越コンプレックス」というのがあります。劣等感を持つ人は、周囲に対して強い態度を取ることで優越感を持とうとします。無意識のうちに自分の劣等感を隠そうとしているのです。第三者に対するこの態度が、時として一番身近な家族に向けられることが少なくありません。

3.地位や肩書に弱い配偶者には注意

地位、肩書、権威など自分より高い地位にいる人には腰が低いにも関わらず、自分より低い位置にいる者に対してかなり高圧的になるような人。相手によって態度を変える傾向を持つ配偶者には要注意です。このような人は家庭内での立場が一番上だと勘違いしている傾向もあります。家族や配偶者に対して常に横柄な態度で接したり、自分の意にそぐわない行動をしたりする家族に対してはモラハラ以上の「罰」にも似た処遇をすることがあります。

上記のような傾向を持つ配偶者に対してどう接すれば良いのでしょうか。これらの傾向は交際中にも少なからず見受けられたはずです。極論するなら、良好な結婚生活を送りたいのであれば、「モラハラ予備軍となり得る傾向を持つ相手と結婚しないこと」です。既に結婚してしまっている場合、暴言は右から左へと受け流し、束縛に対してはうまく切り抜けるなど、あらがう態度を表に出すことなく静かに対応するしか方法はないと心得ましょう。

※写真と本文は関係ありません

執筆者プロフィール : 坂田 陽子(さかた ようこ)

福岡県生まれ。20代の半ばから恋愛問題や夫婦問題に関するカウンセリングを開始する。寄せられる相談件数は年間1万件以上にも上る。多くの案件を解決した経験から独自の恋愛論を展開し、各メディアで人気に。これらの経験を活かし、結婚相談所「ブライダルジャパン」と、出逢いのための社会人サークル「東京アクティビティ」を手掛ける。最近では、後進育成のための「恋愛アナリスト・婚活アナリスト実践養成講座」も主宰している。

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