JR東日本は20日、「東京駅開業100周年記念Suica」の発売中止について発表した。同日に東京駅丸の内南口にて、1万5,000枚限定で販売されることになっていた。

東京駅丸の内駅舎(2013年撮影)

東京駅は12月20日に開業100周年を迎えた。これを記念し、JR東日本は寝台特急「富士」の復活運転(12月19日に実施)や山手線ラッピングトレインの運転(2015年3月31日まで運転、1月1日まで車内装飾も実施)をはじめ、さまざまな記念イベントを実施していた。

「東京駅開業100周年記念Suica」もその一環で発売されることに。「TOKYO STATION 100 YEARS」「1914~2014 12.20」と記され、赤レンガの東京駅丸の内駅舎もデザインに取り入れられた。「Suica」カードとしても使用可能で、発売額は1枚2,000円。12月20日8~22時に東京駅丸の内南口ドーム内特設ブースで販売され、売切れ次第販売終了となることが告知されていた。

しかし販売当日、東京駅付近は大混雑となり、9時40分をもって販売中止を余儀なくされることに。駅前には泊まり込みの客も含む大勢の購入希望者による列ができ、少なくとも9,000人が殺到したと報じられている。安全面から販売中止となったが、その後もJR職員に詰め寄る者が現れるなど、混乱が続いたという。

「ご購入予定のお客さまには、大変ご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございませんでした」とJR東日本。「東京駅開業100周年記念Suica」は今後改めて発売し、詳細については別途告知するとしている。