本田技研工業(ホンダ)は24日、新たな安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を発表した。国内では2014年内の発売を予定している新型「レジェンド」から適用し、今後順次拡大していく。

「Honda SENSING」システム概要

「ホンダ センシング」は、フロントグリル内に設置したミリ波レーダーと、フロントウインドウ内上部に設置した単眼カメラという、特性の異なる2種類のセンサーで構成されたシステム。ミリ波レーダーは対象物体の位置や速度だけでなく、電波の反射率が低い歩行者まで検知対象を拡大しており、単眼カメラは車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性・大きさなどを識別できる精度の高い認識を可能とした。

これらのセンシングデバイスの大幅な精度向上により、これまでの運転支援システムに世界初という「歩行者事故低減ステアリング」など、新たに6つの機能を追加。多機能化に合わせてデータの処理能力も向上させ、周囲の状況に加え、ドライバーの意思と車両の状態を認識して、ブレーキやステアリングなどの車両各部を協調制御することが可能となる。車速・車間制御と車線維持支援制御の双方において、通常走行時から緊急時のリスク回避までの運転を支援する。

おもな機能は、「衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)」「路外逸脱抑制機能」「歩行者事故低減ステアリング」「LKAS(車線維持支援システム)」「渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール」「標識認識機能」「誤発進抑制機能」「先行車発進お知らせ機能」となっている。

自動運転システム車両

衝突軽減ブレーキシステム(CMBS)イメージ

歩行者事故低減ステアリング(イメージ)

路外逸脱抑制機能

標識認識機能

V2P

V2B

V2V

V2M

Medical Emergency System