経済産業省は15日、2014年8月の鉱工業指数(2010年=100、季節調整値)の確報値を発表した。それによると、8月の鉱工業生産指数は前月比1.9%低下の95.2となった。速報値は1.5%低下の95.5だった。なお、前年同月比(原指数、以下同)は3.3%低下の89.1となった。

2014年8月鉱工業指数(出典:経済産業省Webサイト)

業種別に見ると、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業などが低下し、化学工業、電子部品・デバイス工業、食料品・たばこ工業などが上昇した。

出荷指数は前月比2.1%低下の93.9。速報値は1.9%低下の94.1だった。前年同月比は3.7%低下の87.8。業種別に見た場合、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、プラスチック製品工業などが低下し、電子部品・デバイス工業、電気機械工業、化学工業が上昇した。

在庫指数は前月比0.9%上昇の112.6。速報値は1.0%上昇の112.7だった。前年同月比は4.6%上昇の114.5。業種別では、鉄鋼業、石油・石炭製品工業、化学工業などが上昇し、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業が低下した。

製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比8.6%上昇の118.5。速報値は8.5%上昇の118.4だった。また、前年同月比は7.1%上昇の125.8となった。

確報と速報を比べたところ、生産、出荷、在庫は下方修正、在庫率は上方修正。生産の下方修正はプラスチック製機械器具部品、合成洗剤などによるという。

製造工業の稼働率指数は前月比1.7%低下の96.4、生産能力指数(原指数)は横ばいの95.0だった。