日本政府観光局(JNTO)は17日、2014年8月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、8月の訪日外国人数は前年同月比22.4%増の110万9,600人となり、8月として過去最多を記録した。

月間の訪日外国人数は2014年3月から6カ月連続で100万人を超え、1月~8月の累計では前年同期比25.8%増の863万7,800人となった。8月は、夏の旅行需要喚起のためのプロモーション効果に加え、航空座席供給量の増加や大型クルーズ船の寄港などが伸びに寄与したという。

国・地域別に見ると、中国、台湾、香港、タイ、ベトナム、インド、米国、カナダ、フランス、ドイツの10カ国が8月として過去最高を更新した。

中国は前年同月比56.5%増の25万3,900人と、7月に続いて訪日旅行者数トップを維持。また、1月~8月の累計では154万2,400人となり、年間の過去最高だった2012年の142万5,000人を既に上回った。

2014年8月訪日外客数(JNTO推計値)(出典:日本政府観光局Webサイト)

韓国は前年同月比16.7%増の25万1,400人と、2カ月連続のプラス。8月としては2007年の27万1,000人に次ぐ過去2番目の数字となった。

台湾は前年同月比17.9%増の22万9,900人、香港は同4.4%増の7万4,900人と、ともに19カ月連続で過去最高を更新。また、タイは29カ月連続、ベトナムは32カ月連続で各月の過去最高を記録したほか、欧米豪は全ての市場で前年同月比プラスとなった。

なお、8月は訪日外国人数と出国日本人数の合計が289万8,000人となり、1964年の統計開始以来、過去最高の出入国者数を更新した。