タムロンは9月12日、フルサイズデジタル一眼レフカメラ用の大口径超広角ズームレンズ「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」の開発を発表した。キヤノン用 / ニコン用 / ソニー用の発売が予定されている。価格 / 発売日は未定。

「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」

大口径で開放F2.8のフルサイズ対応の超広角ズームレンズとして、世界ではじめて手ブレ補正機構を搭載するモデル。超音波モーター「USD」を採用し、フルタイムマニュアルフォーカスにも対応。オートフォーカス時のマニュアルでのピント合わせも行える。

焦点距離は15~30mmで、レンズ構成は13群18枚。XGM(eXpanded Glass Molded Aspherical)レンズを前群に配置し、LD(LowDispersion:異常低分散)レンズ複数枚を適切に位置に置くことで、歪曲収差や倍率色収差などを抑制する。

レンズ面の反射を抑える「BBAR(Broad-Band Anti-Reflection)」コーティングを改良し、屈折や反射率を抑えることで光の透過率を均一にし色の再現性を向上させている。eBANDコーティングを効果的に施すことによりゴーストやフレアを抑制。抜けの良いクリアな画像が得られる。

前玉にはフィルターを取り付けることができなくなっているものの、撥水、撥油性に優れた防汚コートが施されているため、クリーニングがしやすい。現像用としてタムロンSPレンズ専用版となる「SILKYPIX Developer Studio for Tamron」が付属する。

主な仕様は、焦点距離が15-30mm、明るさがF/2.8、画角が35mm判フルサイズ一眼レフカメラ使用時で110度32分~71度35分、APS-Cサイズ一眼レフカメラ使用時で85度51分~49度53分、最小絞りがF22となっている。

レンズ構成は13群18枚、絞り羽枚数は9枚(円形絞り)、最短撮影距離は0.28m、最大撮影倍率が1:5。被せキャップとリアキャップが付属し、本体サイズは最大径が98.4mm、長さが145mm(キヤノン用)、143mm(ニコン用)、重量は1,100gだ。

なお、2014年9月16日からドイツのケルンで開催される「フォトキナ2014」のタムロンブース内のショーケースでサンプルを展示する。