熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップを中心に、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分の芸能ニュースを総ナメできる!

※【爽快情報バラエティー スッキリ!!】→【スッキリ】、【情報プレゼンター とくダネ!】→【とくダネ】、【情報満載ライブショー モーニングバード!】→【バード】、【ノンストップ!】→【ノン】、【情報ライブミヤネ屋】→【ミヤネ】と略表記します

●「松本人志、ずっと不仲だった父に『さいなら』」【とくダネ】

松本が出演番組『ワイドナショー』とツイッターで、父・譲一さんが亡くなっていたことを明かした。先月18日に81歳で亡くなり、葬儀・告別式は近親者のみで済ませたという。

松本は番組で、「ボクのこと、一回もホメてくれなかったんで、『死んでも別にいいかな』と思っていたんですけど、思ったより(グッと)来やがるな」と不器用な言い回しで亡き父をしのんだ。さらに悲しみが表れていたのは、「あのオヤジでこれくらいの感じやったら、オカンのときは30倍くらい来るかもしれない」という言葉。松本のこれほどしんみりとした顔は見たことがない。

一方、ツイッターでは、「葬式で帰省。あの人と暮らした尼崎を少し歩いた。あの人と子供の頃に行った太陽の塔を見に行った。あの人と食べたチキンライスを食べたらさすがにいろんな感情が押し寄せて来やがった」と2004年に作詞し、相方・浜田雅功が歌った『チキンライス』を思わせる文章をつづり、反響を呼んでいる。10年過ぎてその歌詞をたたえられるとは松本も思っていなかっただろう。

●「大ヒットで紅白出場も! 今最も泣ける曲とは?」【ノンストップ】

今、吉田山田の楽曲『日々』を聴いた人が、年齢性別を問わず涙を流しているらしい。さまざまな場所で曲が流れ、動画再生は280万回を突破し、吉田山田は『ミュージックステーション』にも出演。もともと人気に火がついたきっかけは、NHK『みんなのうた』で反響を集め、再々々放送されたことだった。それだけに一部では、紅白歌合戦への出場も取りざたされている。

ではいったいどこが泣けるのか? 街頭インタビューで探ってみると、ほぼ全員が歌詞を絶賛し、「よくあることだけど、人生がギュッと詰まっている」と口をそろえる。スタジオの設楽統も、「ちょっと聞くだけで『はあ~』となりますね」、ハイヒール・リンゴも「お酒飲んでたら泣いてますわ。ウチのだんなも号泣でしたし」とホメたたえた。2人は高校の同級生であり、デビュー5年でようやくつかんだチャンスだけに、年末に向けての露出増は間違いないだろう。

●「吉永小百合が感動のフランス語スピーチを披露」【ミヤネ】

カナダで開催された『第38回モントリオール世界映画祭』で吉永小百合主演の『ふしぎな岬の物語』が審査員特別グランプリを獲得した。同映画は吉永の初プロデュース作だけに喜びもひとしお。事前にフランス語スピーチの特訓を重ね、現地記者も驚くほど見事なあいさつを見せたという。日本での公開は10月11日だが、史上5作目の快挙だけに話題を集めそうだ。

さらに、綾野剛主演『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が最優秀監督賞を受賞し、日本勢が主要賞でダブル受賞となった。同映画祭は2008年に『おくりびと』がグランプリを受賞し、アメリカの『アカデミー賞』外国語映画賞につなげた日本にとってゲンのいい映画祭だ。

●「“大人AKB”のまりりが卒業。涙のラストメッセージ」【PON!】

“大人AKB48”として期間限定で活動をしていた塚本まり子が、8月31日でグループを卒業。翌9月1日にAKB48劇場で「塚本まり子卒業公演」を行った。

チーム4の公演に出演した“まりり”は、親子ほど歳の離れたメンバーたちと熱唱。見るからにダンスのクオリティが上がっていたことに驚かされる。まりりは涙をこぼしながら、「4カ月という短い間でしたが、まさか私がこの年になってAKB48に入れるなんて思ってもみなかったことで、本当にすごいキラキラした4カ月間でした」とコメント。さらに、往年のキャンディーズを思わせる「わたくしまりりは、ひとまず普通のママに戻ります」とマイクを置くパフォーマンスで卒業公演を締めくくった。

主婦業をこなしながら、劇場公演、握手会、CMやテレビ出演などをやり遂げたのは立派。ただ、写真週刊誌や他の芸能事務所などが、今後そっとしておいてくれるのか、ちょっと心配になってしまう。

●「恐るべき、ふなっしーカフェのクオリティ」【とくダネ】

ふなっしーの絵本『ふなっしーのおはなっしー』を再現した『ふなっしーのFUNAcafe』が東京・渋谷のパルコにオープン。入口でピンクエプロン姿のふなっしー人形がお出迎えするほか、メニューからコースター、壁紙まで、ふなっしーだらけ。料理もたまご、麺、バナナなどの黄色を使い、ふなっしーをかたどったものがズラリ。スイーツですら1,000円以上するものばかりだが、「高いな」と思うことなかれ。かなり手が込んでいて、その世界観は絵本そのもので、とことんファンタジーなのだ。ただやはりそこはビジネス。30種類の限定品を含むオフィシャルグッズがギッシリ並べられていた。当然バカ売れしている。

驚くのは、5時間待ちという人気ぶり。「30日までの期間限定だから」なのかもしれないが、まだまだその勢いは衰える気配がない。その証拠に、ふなっしーのサプライズ登場はなし。忙しくて来られないのだろう。

●「華原朋美が9年ぶりのツアー。でも欲しいのは離婚歴のある恋人」【ノンストップ】

14都市を回る9年ぶりの全国ツアーに挑んでいる華原。リハーサルに臨む姿は真剣そのものだったが、本人の心境はそれだけではないようで……。「ツアーに集中したいという気持ちはあるんですけど、本当はちゃんとした彼氏も欲しいんです」「相手は50~60歳くらいの人がいいですね。すごい経験をされている人じゃないと、私みたいな女は絶対に無理なんですよ」「離婚しているくらいの人じゃないと無理です。それくらいあったら考えのレベルが同じくらいになって、『今まで私たち傷つきましたよね』とかそういう会話が自然にできるんじゃないかって」と笑顔で話した。40代に突入しても、いまだ自らぶっちゃけたがるクセは変わっていない。

華原はその他にも、雑誌でビキニ型の服でセクシーポーズをしたり、ツイッターに背中から尻にかけてのヌード写真を掲載したり、肌の露出が増えている。その理由を「ジム通いにハマっているから」と明かしたが、それだけでこれほど大胆になる必要もない。

最後は、「薬物に溺れていたときは、被害者みたいな感覚で生きていました。2年、3年前のことを考えると、今でも奇跡だと思っています」といつもの反省モードに戻ったが、やっぱりあぶなっかしい人だ。

●「市村正親が復帰会見。妻・篠原涼子は命の恩人」【スッキリ】

今年7月に胃がんを公表し、腹腔鏡手術を受けていた市村が復帰会見を行った。手術から1カ月でのスピード復帰を果たした理由について、「(魚であたって急性胃炎で1週間入院したときに)妻が『こんなに痛がっているのでいろいろ調べていただけませんか?』と(医者に)言って、それで何か(悪性腫瘍)が見えたらしいんです」と明かし、「妻の言葉がなければただの腹痛で終わらせていた。命の恩人です」と感謝した。

手術は4時間半で胃の半分を切除し、篠原は付き添っていたという。市村は「術後、(腫瘍が)全部取れたとお医者さんから聞いたときは、2人で抱き合いました。泣きましたよ」としんみり。また、胃が小さくなり、食が細くなった市村のサポートをしているのも篠原。1日4~5回に分け、お粥を中心に食べさせているという。10月には主演ミュージカルの稽古で仕事復帰。6歳と2歳の息子にカッコイイお父さんの姿を見せるつもりなのだろうか。

しかし、こんな感動ムードに水を差したのが同い年のテリー伊藤。「お子さんが生まれたときから病院に行ってなくちゃダメ。痛くなって奥さんに言われてからじゃダメ。あと、やりがいのある仕事をやりすぎ」と猛烈なダメ出し。愛を込めたメッセージなのだろうが、わざわざテレビで言うことでもない。

●「SMAPの巨大ツアーが開幕。中居は体力も精力も万全!」【とくダネ】

SMAPの2年ぶりとなるコンサートツアーが開幕。いきなり5大ドームツアー・第1弾の東京ドーム5日連続公演で、初日は5万5千人を集めた。今回の構成・演出は香取慎吾が担当。バラード、セクシーなダンス、コントなどを見せたほか、車やバイクで登場したり、北川景子のVTR出演があったり見どころ満載だった。

気になるのは、7月の『27時間テレビ』でライブ中バテバテだった中居正広の体力。そのことを心配された42歳の中居は、「万全です。完璧です。一人でキャンプ張ってきましたから。体力だけでなく、精力も上がってきました」と笑わせたが、実際ダンスは一番キレキレだった。それにしても、ドーム公演だけで100万人を動員するというから、そのスケールはハンパない。

●「虻ちゃんが待望の妊娠。相方と同級生のママに」【スッキリ】

北陽の虻川美穂子が妊娠5か月であることを発表。39歳にして初の妊娠に、「頑張ります。ありがたい事に、私達にも子宝が来てくれました。仕事をずっとして来て、気付いたらアラフォー。よく来てくれました。本当にありがとう。嬉しさと強さが出てきました。知識やアドバイス、応援してくれていた皆様、そして伊藤ちゃん、ありがとう。不器用で出来ない事の方が多い私ですが頑張ります!!」と感謝の気持ちを表した。

虻川は2010年にイタリア料理店オーナーシェフ・枡谷周一郎氏と結婚。昨年、子育て番組に出演した際、「実感として、今日は、愛情たっぷりのパパとママの話を聞いて、今まではなんとなく…だったけど、出産したくなったな~」とブログに書くなど願望が強かっただけに喜びもひとしおだろう。

北陽の相方・伊藤さおりも先月18日に女児を出産したばかり。虻川が赤ちゃんに会ったとき、「伊藤ちゃんと赤ちゃんに会いに行ったよ。超絶的にかわい過ぎ。まだ仕事してる時に、お腹にいた子が、こんなにかわいくいるのが、とっても嬉しい。良かった。相方の赤ちゃんは、格別かわいいよ」とブログ書いていたが、今回の報告に伊藤も「心からおめでとう。かっこいい素敵な旦那さまと赤ちゃんは、今から私も誕生も待ち遠しい~。間違いなく可愛いんだろうな~。私と虻ちゃんは、結婚も同時期。そして出産まで同じ年。赤ちゃんは同学年になるんだな。重なるものですね、コウノトリさん。結婚した時は、『同い年の子供を産んで~』なんて冗談を2人で言いあっていたけど、まさか本当になるとは。バンザイ」と祝福を返した。高校の同級生が、子育てでも同級生になるとは、どこまでも縁のある2人だ。


今週、松本人志、市村正親、虻川美穂子のニュースが放送されたように、このところワイドショーは家族の話題が中心。『ノンストップ』の金曜日は、毎週オープニングから家族がテーマのトークバトルを行うなど、明らかに比重が増えている。

これは熱愛・結婚報道が減ったことや、予算削減の流れもあるが、テレビ局が芸能事務所に対して腰が引けているという側面もあるだろう。以前は「宣伝もするから、ゴシップも流す」というスタンスだっただけに、ちょっと残念だ。芸能リポーターたちも、かつては“嫌われ役”だったのに、今は“頼りになるいい人”になっていて、これはもっと残念。

木村隆志

コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。