カシオ計算機は20日、デジタルカメラ「EXILIM」(エクシリム)の新製品として、自分撮りしやすいコンパクトモデル「EX-ZR50」を発表した。ホワイト / ピンク / ブラウンの3色を用意。9月12日より発売し、価格はオープン、店頭予想価格は40,000円前後。

ホワイト

ピンク

ブラウン

液晶モニターと操作ボタン類が180度チルトし、ローアングル撮影や自分撮りが簡単に行えるコンパクトモデル。縦でも横でも持ちやすいボックスフォルムを採用し、通常シャッターボタンに加えて、フロントシャッターボタンを備える。レンズを自分に向けつつ、チルトした液晶モニターを確認しながら、フロントシャッターボタンでスムーズに自分撮り・仲間撮りが可能。また、液晶モニターの一部に向かって手を振るだけでシャッターを切る、モーションシャッター機能もある。

肌の色の滑らかさを選べる「メイクアップモード」が刷新され、肌の色を変化させて3枚の連写を行う「メイクアップブラケティング」を搭載。イベントの最中に起きていることなどを1枚の写真にまとめる「クイックコラージュ機能」では、直近の画像(3枚か4枚)を1枚にまとめることができる。Wi-Fi機能も搭載しているので、これら撮影した画像をすぐにスマートフォンへ転送可能。

液晶モニターと操作ボタン類が180度チルト。レンズ横にフロントシャッターボタンを設けたことで、自分撮りや仲間撮りがしやすくなっている

画像処理エンジンには、デュアルCPUと2つの画像処理回路からなる「EXLIMエンジン HS Ver.3」を搭載。約1.2秒の高速起動、約0.015秒のレリーズタイムラグ、約0.14秒のオートフォーカス、約0.26秒の撮影間隔など、撮影の全ての要素を高速化している。また連写速度は、1,600万画素の画像を、30枚/秒(最大30枚)で高速撮影可能。

手ぶれ補正補正機構は、上下回転 / 左右回転 / 上下 / 左右 / 回転の5軸方向の手ぶれを補正する「HS手ぶれ補正」を装備。さらに光学手ぶれ補正で3段分を補正し、高速連写合成と組み合わせることで、最大6段分の手ぶれ補正効果を得られる。

その他の撮影機能は、被写体から背景まで全てにピントが合った「全焦点マクロ」、撮影した画像の前後の画像を撮影する「トリプルショット」、長時間の変化を短時間の動画に圧縮する「タイムラプス」、一眼レフカメラで撮影したようなぼけが得られる「背景ぼかし」など。宙に浮かぶ玉に写り込ませる幻想的な作風「宙玉」を含めた11種類のアート効果も搭載する。

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型正方画素高速CMOSセンサー、総画素数が1,679万画素。レンズ構成は、非球面レンズを含む9群10枚。焦点距離は約25~250mm(35mm判換算)、F値は3.5(W)~6.5(T)。モニターには3.0型の約92万画素TFTカラー液晶を搭載する。

記録画素数は、静止画が最大1,600万画素(4,608×3,456ドット)。最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画撮影も可能。記録形式は、静止画がJPEG、動画がH.264/AVC、MOV。約48.9MBのメモリーを内蔵するほか、外部メモリーとしてSDXCメモリーカードを使用できる。

ISO感度はISO80~3200(HSナイトショット時:最大25600)。シャッター速度はオートが1/4秒~1/1,000秒、静止画プレミアムオートPRO時が4秒~1/4,000秒。露出補正は-2.0EV~+2.0EV(1/3EVステップ)。フォーカス方式はコントラスト検出方式、フォーカスモードはオートフォーカス / マクロ / マニュアルフォーカスなど。撮影可能範囲は約5cm~。

電源は専用リチウムイオン充電池「NP-160」を使用し、撮影枚数が約280枚、動画撮影時間が約1時間、連続動画撮影時間が約1時間35分(タイムラプス撮影時:約2時間55分)。本体サイズはW99.6×D25×H59.5mm、重量は約202g(電池およびメモリーカード含む)。