カシオ計算機は7月9日、デジタルカメラ「ハイスピードエクシリム」の新製品として、チルト液晶搭載モデル「EX-ZR1300」を発表した。ホワイト/ビビッドピンク/ブラウンの3色が用意される。発売は7月25日で、価格はオープン、店頭予想価格は税別41,500円前後。

「EX-ZR1300」

上方に180度チルト可能な液晶モニターを搭載し、"自分撮り"をするのに便利なコンパクトデジタルカメラ。カメラに向かって手を振ると撮影が行われる「モーションシャッター」機能や、自立スタンドを備えており、記念撮影などにも活用できる。

「宙玉」

新機能として、「アートショットブラケティング」を搭載。これは、1回のシャッターで「HDRアート」「宙玉(そらたま)」などのアート効果を加えた4パターンと、通常の写真の計5パターンを撮れる機能だ。HDRアートは、ハイスピードエクシリムの高速連写を生かして撮った複数枚を合成することでアーティスティックな作品に仕上げる効果で、宙玉は、宙に浮かぶ玉に被写体が写り込んだように仕上げる効果。

アートショットブラケティング以外にも、デュアルCPUと2つの画像処理回路からなる画像処理エンジン「EXLIMエンジン HS Ver.3」による高速性能を生かした機能を備える。16Mサイズでも最高で秒間30枚という高速連写が可能なほか、動体撮影時でも動く被写体にピントを合わせながら秒間6枚の連写が可能だ。そのほか、レリーズタイムラグは約0.015秒、オートフォーカスは約0.15秒、撮影間隔は約0.25秒など、全体的に処理が高速化されている。

シャッターを押す前後を加えた3枚の写真を一度のシャッターで残せる「トリプルショット」や、設定した間隔で静止画を撮って時間単位の変化を秒単位の動画にする「タイムラプス」機能なども搭載。手ブレ補正機構は「HS手ぶれ補正」を採用。高速連写合成による4.5段分に加えて、光学手ブレ補正によってシャッタースピードで1.5段分の手ブレ補正効果を得られる。

左より、ホワイト、ビビッドピンク、ブラウン

主な仕様は、撮像素子が1/2.3型正方画素高速CMOSセンサー、総画素数が1,679万画素、有効画素数が1,610万画素。レンズ構成は非球面レンズを含む8群9枚で、焦点距離は約24~300mm(35mm判換算)、F値は3.0(W)~5.9(T)。モニターには3型の約92.1万画素TFTカラー液晶を搭載する。記録画素数は、静止画が最大1,600万画素(4,608×3,456ドット)。最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30fpsの動画撮影も可能。記録形式は、静止画がRAW(DNG)とJPEG、動画がH.264/AVC(MOV)。約49.9MBのメモリーを内蔵するほか、外部メモリーとしてmicroSD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用できる。

ISO感度はISO80~3200(HSナイトショット時:最大ISO25600)。シャッター速度はオートが1/4秒~1/2,000秒、静止画プレミアムオートPRO時が4秒~1/4,000秒露。電源は専用リチウムイオン充電池「NP-130A」を使用し、撮影枚数は約470枚、動画撮影時間が約1時間30分、連続動画撮影時間が約2時間30分(タイムラプス撮影時:約4時間30分)。本体サイズはW107.5×D36.7×H61.5mm、重量は約256g(電池およびメモリーカード含む)。