女優の有村架純と俳優の福士蒼汰が、2015年3月公開に向けて制作される映画『ストロボ・エッジ』でダブル主演を務めることが11日、明らかになった。

映画『ストロボ・エッジ』でダブル主演を務める福士蒼汰(左)と有村架純

本作は、漫画家・咲坂伊緒が2007年から2010年にかけて漫画雑誌『別冊マーガレット』(集英社)で連載した同名コミックを原作に、『余命1ヶ月の花嫁』や『100回泣くこと』で知られる廣木隆一監督がメガホンをとった映画。"ストロボ・エッジ"とは「一瞬のまぶしくて強い想い」を表現した造語で、登場人物たち切ない片想いを表している。撮影は8月1日からスタート。9月上旬まで新潟や関東近郊でオールロケが行われる。

『あまちゃん』(2013年)、『スターマン・この星の恋』(2013年)、『弱くても勝てます~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(2014年)に続いて4度目の共演となる2人。有村はデビュー以来、一度も短くしたことのなかった髪を20cmもカットし、ボブヘアでヒロイン・木下仁菜子を演じる。福士が演じるのは、クールに見えるが優しくて繊細、最強の笑顔の持ち主・一ノ瀬蓮。恋をしたことがない高校1年生の仁菜子は、帰り道の電車の中で学校中の女子から人気を集める蓮と出会う。蓮には年上の彼女・麻由香(佐藤ありさ)がいたが、仁菜子は次第に惹かれていき、想いを告げるも振られてしまう。

仁菜子役の有村は、「今回の作品は少女漫画が原作になっていますが、日常を切り取ったような作品にできたらいいなと思っています」と同作に込めた思いを語り、「ゆっくりと温かい時間が流れる中で、好きっていう気持ちだったり、喜怒哀楽を感じてもらえればいいなと思うので、精一杯蓮君に恋してぶつかっていければと思います」と意気込んでいる。一方の福士は「一ノ瀬蓮という学校一の人気者っていうキャラクターだったり、少女漫画で恋愛が絡んできたり、友情があったり。それをただの恋愛や友情物語ではなくて、丁寧に深く描いていきたいなと思います」とコメント。「完成した作品を観た時にやってよかったって思える作品にしていきたいです」とこちらも意欲を燃やしている。

そのほか、ある事件をきっかけに蓮と疎遠になり、仁菜子に恋をする安堂拓海役に山田裕貴、蓮の年上の彼女で読者モデルの是永麻由香役に佐藤ありさ、麻由香の弟で仁菜子に告白するも振られてしまうクラスメイト・是永大樹役に入江甚儀、蓮と安堂の中学の後輩で安藤の元カノ・杉本真央役に黒島結菜。登場人物たちは全員が誰かに想いを寄せ、映画ではそれぞれの切ない恋愛模様が描かれる。

左から山田裕貴、佐藤ありさ、入江甚儀、黒島結菜

(C)2015映画「ストロボ・エッジ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社