北陸新幹線の新型車両W7系による試験走行が5日から開始された。同日は金沢~上越妙高間を走行し、沿線各駅で歓迎セレモニーが開催された。

北陸新幹線W7系が上越妙高駅に初入線

来春開業予定の北陸新幹線長野~金沢間では、8月1日から土木建造物・軌道・電車線・信号設備の機能確認を目的とした列車走行試験が行われている。使用車両は、「East i」(新幹線電気・軌道総合検測車)およびW7系・E7系とされている。

W7系の試験走行が開始された5日、新潟県上越市の上越妙高駅では、来賓や公募による一般参加者ら約700名を招いての歓迎セレモニーが開催された。W7系は13時45分頃、金沢方面から同駅12番線(上りホーム)に入線。地元小学生による記念演奏とともに、参加者らが歓迎の旗を振り、新型車両の初入線を祝った。

上越妙高駅の歓迎セレモニーでは、W7系に乗車していた鉄道・運輸機構 北陸新幹線建設局の林淳局長へ、上越市の村山秀幸市長から花束の贈呈も。「大勢の方々に出迎えていただき、感動しています。ゴール(北陸新幹線金沢開業)は目の前。最後まで気を抜かずに取り組みたい」と林氏。村山市長も、「多くの皆様に歓迎され、堂々と力強くホームに入るW7系の姿を見ながら、新しい時代は間近だという思いとともに、皆様の期待の大きさも感じました。新幹線開業で、私たちに多くのものをもたらすはず」と期待を寄せていた。

W7系は上越妙高駅に40分以上停車し、14時30分頃に同駅を発車。金沢方面へ折り返していった。列車走行試験は10月31日までの期間中、のべ50日程度実施される予定。走行本数は1日1~3往復で、黒部宇奈月温泉~金沢間がおもな対象だが、長野~金沢間を対象とした試験も行う。長野駅に乗り入れる場合は夜間の走行になるとのこと。

W7系新幹線「上越妙高駅」歓迎セレモニー

北陸新幹線上越妙高駅(2014年8月5日撮影)