経済産業省は30日、2014年6月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、6月の鉱工業生産指数は前月比3.3%低下の96.7となり、2カ月ぶりに低下した。

前年同月比(原指数、以下同)は3.2%上昇の100.1。同省は、基調判断を前月の「生産は横ばい傾向にある」から「生産は弱含みで推移している」に下方修正した。

2014年6月鉱工業指数(出典:経済産業省Webサイト)

業種別に見ると、生産の低下に寄与したのは、輸送機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業など。品目別では、普通乗用車、反応用機器、プラスチック製機械器具部品の順に低下に寄与していた。

出荷指数は前月比1.9%低下の95.2と5カ月連続の低下。前年同月比は2.2%上昇の98.5となった。

在庫指数は前月比1.9%上昇の110.5と2カ月連続の上昇。前年同月比は2.7%上昇の108.6となった。製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比3.5%上昇の111.6と2カ月連続の上昇。前年同月比は1.2%上昇の109.9となった。

併せて発表した製造工業生産予測調査によると、7月は前月比2.5%の上昇、8月は同1.1%の上昇と予測。 7月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、化学工業、その他などによる。8月の上昇は、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業、電気機械工業等などによると予想している。