明治安田生活福祉研究所は7月10日、「結婚」をテーマとする調査結果を発表した。調査期間は2014年3月21日~24日、全国の20歳~49歳の男女3,616人を対象にWEBアンケートで実施された。

「未婚者の結婚に対する今の気持ち」

20代の結婚願望……男性70%、女性は86.4%

20代~40代の未婚の男女に、結婚願望があるかどうかと質問したところ、「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」「結婚したいと思うが、しないと思う」と回答した結婚願望がある人の割合が最も多かったのは、20代の女性で86.4%だった。次いで、30代女性(73.2%)、20代男性(70.5%)、30代男性(63.5%)と続き、20代・30代ともに女性の方が男性を大きく上回った。一方40代では、男性61.5%に対して女性57.7%と男性の方が女性をわずかに上回る結果となった。

また、男女ともに20代~40代前半にかけて、「結婚したい」という割合が減る傾向にあり、特に女性は、30代後半や40代前半で大きく低下している。同調査では、「この年代になると、家事・育児にとらわれずキャリアアップを目指したり、自由な"おひとりさま"スタイルを志向する女性も多くなってくることも理由のひとつと言えるでしょう」と分析している。

結婚したい理由は「好きな人と暮らしたい」「子どもが欲しい」

「結婚したいと思う理由(「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」と回答した人。3つ以内)」

未婚者の多くが結婚願望を抱いていることがわかったが、なぜ結婚したいと思うのか。「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」と回答した男女を対象に、結婚したいと思う理由について聞いてみたところ、20代女性では「子どもが欲しい」という理由が1位となり、そのほか、30代・40代の女性、及びどの世代の男性も「好きな人と暮らしたい」という理由が最も多かった。

また、男女ともに年代が高くなるに連れて、「親を安心させたい」「老後の安心を得たい」の割合が高くなる傾向にあり、さらに女性は「経済的に安定したい」と回答した割合が大きく増加。結婚に対する女性の現実的な考えが垣間見られる結果となった。

結婚理由は「好きな相手と一緒になりたい」が圧倒的多数

「結婚を決断したキッカケ(結婚した時期の年齢階層別)」

次に、結婚を決断した理由について既婚者に尋ねたところ、「好きな相手と一緒になりたいと思ったから」という理由が男女ともに圧倒的に多かった。次いで「子どもが欲しいと思った、子どもができたから」「自分または相手の年齢」と続いた。年齢別で見ると、20代では「子どもができたから」という理由も割と多く、また、40代男性は「自分または相手の年齢」や「相手の『これ以上待てない』といった言葉や態度」といった理由が上位を占めた。

一方、「自分の仕事や収入がある程度の水準になった」と回答したのは、男性で7%程度、女性は約1%と極わずかだった。「結婚相手に求める条件」として女性から高い支持があったものの、実際には「収入」が結婚を決断するキッカケになったというケースはそれほど多くないことがわかった。