バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の抜き打ちテスト企画(2013年4月放送)で1位になって以来、AKB48の入山杏奈には"秀才"イメージが定着した。それとは逆に、同企画で最下位となり、"おバカ"キャラとして親しまれる存在になったのが川栄李奈。既報の通り2人は5月25日、岩手県滝沢市内で行われた握手会で襲撃事件に巻き込まれてしまう。その後、無事に回復し入山は6月30日の劇場公演で事件以来初めてファンの前に姿を見せた。

入山杏奈
1995年12月3日生まれ。千葉県出身。身長157cm、B型。2010年にAKB48に10期生として加入。2012年5月発売の26thシングル「真夏のSounds good!」で初めて選抜入りを果たし、その後も31st「さよならクロール」、33rd「ハート・エレキ」、36th「ラブラドール・レトリバー」などでも選抜入り。2013年6月に行われた第5回総選挙では、30位にランクインし、アンダーガールズ入りを果たした。
撮影:荒金大介(Sketch)

そして7月6日、入山は東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われる映画『青鬼 -アオオニ-』(7月5日公開)の舞台あいさつに出席し、同日16時からニコニコ生放送で配信される特番に生出演する。本作は、入山にとって初の映画であり、初の主演作。事件発生の5日前に行われた5月20日のインタビューでは、大役のプレッシャーと不安で追い込まれながらも「周りに刺激されて乗り切れた」と笑顔で振り返っていた。作品に対する思い入れは、相当強いようだ。

本作は、noprops(のーぷろっぷす)制作の大ヒットホラーゲームを原案に、実写化したホラー映画。館に閉じ込められてしまった高校生6人は脱出ルートを見つけようとするも、彼らに巨大な青い影が忍び寄る。入山が演じたのは、その中の1人で自身と同名の杏奈。"脱・アイドル"の意気込みで挑むと同時に、今年掲げた"脱・かしこ"の1歩となる大切な機会でもあった。

――昨晩拝見しまして…大変怖い思いをしました。後半の展開が何よりも驚いたのですが、入山さんはこの物語にどのような印象を抱きましたか。

台本を読んでいても青鬼の登場シーンはすごくスリルがあって、スピード感もすごい。ストーリー的には杏奈の成長も描いていると思います。このお話を頂いた時は…うれしさや不安は後から出てきた感情で、最初は本当にビックリ。予想外過ぎて、私? みたいな感じでした(笑)。

――モチベーションはそこからどのように変化していくのでしょうか。

初映画で初主演だったので、撮影入るまでは不安がどんどん大きくなるんです。でも、主演だからこそどうしようもないというか。逃げることはできないし、もちろん逃げ場もありません。やるしかないので、どうせやるならいいものにしたい。現場でリハーサルをしてても、みんなが本気で1つのものを作っていく空気がそこにはありました。その中で自分もちゃんとしてないと、みんなの気持ちが台無しになっちゃうんじゃないかなと。だから、周りに刺激されて乗り切れたという感じです。

――追い込まれて腹を括るタイプのようですね。

そうかもしれません(笑)。

――緊張することはあります?

緊張は…しますよ(笑)。

――そんな気が全然しないんですが(笑)。よく言われませんか。

言われます。でも、めっちゃします!

――ちなみに今は。

今ですか? してません(笑)。

――してないのか(笑)。どんなことで緊張するんですか。

なんだろう。新しいお仕事とか、初めて会う人たちに囲まれる現場は緊張します。『青鬼』は最初に顔合わせで、その後はずっとリハーサルだったんですけど、リハーサルがめっちゃ緊張しました。

――共演の須賀健太さんは、そんな入山さんに刺激を受けたそうで。内に秘めた方なんじゃないかと。

自分ではちょっとわからないですけど。でもよく言われるんですよ。熱いものを持っていると。AKBのお仕事でこういうふうにインタビューとかしていただいた時に、「クールな見た目とは反対に、内には熱いものを持っていそう」と言われたこともありました。

――ご自身ではどう思われますか。

どうなんでしょう、これが普通なので(笑)。うーん…でも思っていることを言ったりした時に向上心があるとも言われるので…そうなのかもしれません。