JR北海道は22日付で、江差線札苅駅構内で発生した貨物列車脱線事故の概要を発表した。23日には復旧作業と今後の運転について発表している。

江差線札苅駅構内で発生した貨物列車脱線事故により、特急「スーパー白鳥」は終日運休に

事故は6月22日4時15分頃、札幌貨物ターミナル駅22時22分発宇都宮貨物ターミナル行の貨物列車(機関車1両、コンテナ貨車20両)の走行中に発生。非常ブレーキが動作して列車が停止し、点検に向かった運転士がコンテナ貨車の脱線に気づいたという。

脱線した車両は、貨車の19両目(後ろから2両目)にあったコキ107-87。後部の2軸(4輪)が進行方向右側に脱線しており、さらに20両目の貨車は連結が外れて約17m後方に停車していた。この事故によるけが人はなく、原因は現在調査中。当該区間では6月4日に高速軌道検測車による線路計測を実施したばかりだという。

事故の影響で、函館~新青森間の特急「白鳥」「スーパー白鳥」は22日から終日運休に。寝台特急「トワイライトエクスプレス」「カシオペア」「北斗星」も23日から全区間運休となり、本州と北海道を結ぶ鉄路は事実上寸断された状態に。最新の発表によれば、23日21時すぎをめどに復旧作業を終え、旅客列車は23日発の札幌~青森間急行「はまなす」から、貨物列車は上り6092列車・下り2051列車からの運転再開予定とのこと。