米Dellは、COMPUTEX TAIPEI 2014の開幕を翌日にひかえた2日、台湾台北市で新製品発表会を開催した。開発コード名"Merrifield"がベースのIntel Atom Zプロセッサを搭載し、200ドルを切る価格が魅力の小型Androidタブレットや、2-in-1ノートなどの新モデルなどが登場している。

COMPUTEX開催にあわせて、DellがMerrifieldベースの7型/8型タブレットなど新製品を発表

Merrifield採用で159ドルからの小型Androidタブレット

タブレットの新製品は7型の「Dell Venue 7」と8型の「Dell Venue 8」。ともにMerrifieldベースのIntel Atom Zプロセッサを搭載し、OSはAndroid 4.4(Kitkat)。Merrifieldは、タブレット向けSoCで人気の高いBay Trailと同型のCPUコアを持つが、統合GPUが異なるSoC。詳しくは、こちらのMerrifield発表時の記事を参照いただきたい。

発売済みのWindowsタブレットとあわせて、「ユーザーの選択肢を増やすことを重視した」(同社)として、Androidタブレットのラインナップを強化した

Dell Venue 7の主なスペックは、ディスプレイが7型WXGA(1,280×800ドット)のISP液晶で、プロセッサがIntel Atom Z3460(1.60GHz/デュアルコア)、ストレージが16GB eMMC、メモリが1GB LP DDR3、カメラが500万画素(インカメラ100万画素)、OSがAndroid 4.4。IEEE802.11ac対応の無線LANのほか、LTE/音声通話モデムの搭載もサポートしている。本体サイズ/重量は118×193×8.95mm/290g。価格は159.99ドル。

Dell Venue 7

Dell Venue 8の主なスペックは、ディスプレイが8型フルHD(1,920×1,080ドット)のISP液晶で、プロセッサがIntel Atom Z3480(2.10GHz/デュアルコア)、ストレージが16GB eMMC、メモリが1GB LP DDR3、カメラが500万画素(インカメラ100万画素)、OSがAndroid 4.4。こちらもVenue 7同様、IEEE802.11acのほか、LTE/音声通話をサポート。本体サイズ/重量は130×216×8.95mm/338g。価格は199.99ドル。

Dell Venue 8

日本市場向けの展開だが、同社によれば、Venue 8については7月頃に発売を予定しているそうだが、Venue 7は現時点で予定が無いという。なお、グローバルモデルの常だが、日本市場で発売の際のLTE/音声通話モデムの搭載については未定。

2-in-1のInspiron新モデルも

当日は上記タブレットのほか、Inspironシリーズの2-in-1ノートPCの新製品2機種と、一体型デスクトップの新製品1機種も発表。

「Inspiron 11 3000 Series」は11.6型の2-in-1(回転ヒンジ)ノートPCで、CPUにIntel Celeron N2830またはPentium N3530を搭載可能なエントリーモデル。ディスプレイ解像度は1366×768ドット。本体サイズ/重量はW299.98×D200.98×H19.4mm/1.39kg。価格は449.99ドルから。日本でも6月上旬に発売を予定。

Inspiron 11 3000 Series

「Inspiron 13 7000 Series」は13.3型の2-in-1(回転ヒンジ)ノートPCで、CPUに第4世代のCore i3/i5を搭載でき、ディスプレイ解像度も最大1920×1080ドットまで選択できる。本体サイズ/重量はW330×D222×H19.4mm/1.67kg。価格は未定。日本では9月頃の発売を目指しているとのこと。

Inspiron 13 7000 Series

「Inspiron 20 3000 Series」は、本体のスタンド機構でテーブル状まで倒しこんで使うこともできる一体型デスクトップPC。ディスプレイは19.5型の1.600×900ドット。CPUはIntel Celeron N2830またはPentium N3530を搭載。Celeron選択の最小構成では349.99ドルからと価格が非常に抑えられている。日本でも7月下旬に発売を予定。

Inspiron 20 3000 Series

水平近くまで傾斜させることができる、いわゆるテーブルPC