東京電力はこのほど、2014年度夏期の電力需給見通しを発表した。同社は、2010年度並みの猛暑になった場合でも「安定供給を確保できる」との見方を示した。

7、8月の電力需要については、節電の効果などを踏まえ、平年並みの気温では5,160万キロワット、2010年並みの猛暑の場合では5,320万キロワットと予想している。

一方、供給力については、千葉火力発電所3号系列や鹿島火力発電所7号のコンバインドサイクル発電方式への変更による増出力や、葛野川発電所4号機など新規電源開発の推進により、西日本(関西電力および九州電力)からの電力融通の要請があった場合でも、7月で5,582万キロワット、8月で5,612万キロワットの供給力を確保できると見込んでいる。

これにより、2010年度並みの猛暑の場合においても、7月の予備力は262万キロワット、予備率は4.9%となり、安定供給を確保できるという。

需給見通し

同社は、利用者に対して、無理のない範囲での節電への協力を呼びかけるとともに、電力設備の確実な運転・保守を含めた供給力の確保を着実に進めていくことで、安定供給の確保に全力を尽くしていくとしている。